建築学的オモチャ箱
2002年5月12日建築現場見学会。
今まで、数回現場見学会には参加させて頂いたことはあるのだが、何れも改修工事だったり殆ど完成間近だったりして、仕上げの入らない躯体のみの建築物の内部が見られるのは初めてだったので、わくわくしながら現場に向かう。
いやー。良いね。剥き出しの鉄骨とコンクリート。
この雰囲気。鉄骨の鮮やかな朱とコンクリートのグレイの対比。空間に反響する声と足音。塗装と打ちっ放しのコンクリートの匂い。この廃墟の様な感覚が堪らない。一層、これから仕上げに入ってこれらが全て隠れ、建築として生命が吹き込まれてしまうのが残念でならないよ。
ルネサンス建築やゴシック建築やアールヌーボー建築の廃墟も素敵だけど、現代建築の廃墟に勝るものは無いね。現代建築の数々が廃墟になることを夢見れば、東海大地震も第3次世界大戦もアンゴルモアの大王も怖くないね。寧ろ、誰か偉い人が俺にビル(そう、都庁辺り)をくれたら、建物1個まるまる理想的な廃墟に創り換えるために、喜んで一生を捧げるね、俺は。
などと、神妙な顔で教授や施工会社の説明を聞きながら、心の中は建築学科の学生にあるまじき不遜な妄想で一杯の俺。
そんな俺の思惑を知ってか知らずか(知られて堪るか)見学会は進行。
この建築物は、計画デザインは意匠研究室、建物の構造計算は構造研究室、建築の制震は対振動構造研究室、建物の設備は設備研究室、室内の音響は音響研究室、と、建築学科各研究室の総力を結集。勿論施工会社には当大学のOBが多く在籍しているし、現場監督も当然の様に大学のOB。将に大学を挙げての大事業。最新の建築技術の結晶と言っても過言ではない、物凄い建物ではある訳だ。しかし、俺個人としては、建築物本体への興味は別として、そんな各研究室の思惑を如何にして統合処理、辻褄を合わせて計画を実現まで運んだのか、そっちの方に興味を覚えてしまうのだが、如何だろう。
本日見学させて頂いた建築は、これから仕上げ工事に入り、来年の春頃完成の予定らしい。
今まで、数回現場見学会には参加させて頂いたことはあるのだが、何れも改修工事だったり殆ど完成間近だったりして、仕上げの入らない躯体のみの建築物の内部が見られるのは初めてだったので、わくわくしながら現場に向かう。
いやー。良いね。剥き出しの鉄骨とコンクリート。
この雰囲気。鉄骨の鮮やかな朱とコンクリートのグレイの対比。空間に反響する声と足音。塗装と打ちっ放しのコンクリートの匂い。この廃墟の様な感覚が堪らない。一層、これから仕上げに入ってこれらが全て隠れ、建築として生命が吹き込まれてしまうのが残念でならないよ。
ルネサンス建築やゴシック建築やアールヌーボー建築の廃墟も素敵だけど、現代建築の廃墟に勝るものは無いね。現代建築の数々が廃墟になることを夢見れば、東海大地震も第3次世界大戦もアンゴルモアの大王も怖くないね。寧ろ、誰か偉い人が俺にビル(そう、都庁辺り)をくれたら、建物1個まるまる理想的な廃墟に創り換えるために、喜んで一生を捧げるね、俺は。
などと、神妙な顔で教授や施工会社の説明を聞きながら、心の中は建築学科の学生にあるまじき不遜な妄想で一杯の俺。
そんな俺の思惑を知ってか知らずか(知られて堪るか)見学会は進行。
この建築物は、計画デザインは意匠研究室、建物の構造計算は構造研究室、建築の制震は対振動構造研究室、建物の設備は設備研究室、室内の音響は音響研究室、と、建築学科各研究室の総力を結集。勿論施工会社には当大学のOBが多く在籍しているし、現場監督も当然の様に大学のOB。将に大学を挙げての大事業。最新の建築技術の結晶と言っても過言ではない、物凄い建物ではある訳だ。しかし、俺個人としては、建築物本体への興味は別として、そんな各研究室の思惑を如何にして統合処理、辻褄を合わせて計画を実現まで運んだのか、そっちの方に興味を覚えてしまうのだが、如何だろう。
本日見学させて頂いた建築は、これから仕上げ工事に入り、来年の春頃完成の予定らしい。
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