♪いつか二人で撮りたいね 夏の暑い頃に
 俺の怯えたこの写真を、あなたにも見せたい
 (メロディ=GLAY/Winter,again)


態度はデカいが気は小さい。野次馬根性は豊富だが基本的に臆病。超能力や擬似科学や心霊現象は阿呆だと思うが完全否定しきれない。
俺のそんな困った性質の困った性癖が、これだ。

"USO!? ジャパン"(TBS)を毎週欠かさず鑑賞(笑)。

いやー。怖かったね、今週の心霊写真スペシャル。
同居人が留守だったので独りでTVの画面に見入っていたのだが、怖い。
少し開いている俺の部屋の襖が、気になって気になって仕様が無い。暗い俺の部屋の中から、何かが覗いていたら、如何しよう。そう思って襖を閉めてみたが、気になる。
何かが起こっていたら如何しよう。誰もいないはずの、俺や同居人の部屋で実は何かが蠢いていたら、如何しよう。窓の外から何かが覗いていたら、如何しよう。ってゆーか背後に誰かいたら、如何しよう。
そう云えば、この建物。立地条件も建築設備も居心地も凄く良い割に、凄く家賃が安価なんだよな(だから入居を決定したんだけど)。
実は前に何か因縁が……?
などと考え出すと、不吉な考えが後から後から沸いてくる(考え過ぎだろ)。
しかし、もう後戻りはできない。恐怖感が心底染みついてしまった今更、TVを消して他のことをする訳にもいかず、結局最後まで見てしまった。
何時もは番組が終わった後、何だかんだだらだらしてからバイトに向かうのだが、独りで部屋にいるのが怖いので、番組終了後速攻で家を出ることにする。本当は風呂に入ってから行く予定だったのだが、密室に独りで篭るのは怖いので、却下。荷物を自分の部屋に取りにいく時も、何時もは面倒で電気なぞ点けないのに怖いので、マメに点灯する。御手洗いに入る時も怖いので、ドアを完全に閉めない(笑・同居人が突然帰って来たら如何するんだ?)。
チャリを取りに行く時も、何時もは暗くても平気なのに怖いので、当然駐輪場の照明を点ける。蛍光灯の無機質な明滅と、日に当たらないコンクリートの黴の匂い、不規則に並んだ自転車の影、何故か静まり返った空間。
怖い。怖いよう。びくびくしながら、震える手で自転車の鍵を外す。
こんな淋しい場所からは一刻も早く、立ち去りたい。
そう思ってチャリを動かそうとするのだが、動かない。背筋がぞくぞくする。冷や汗が吹き出す。押しても引いても動かない。もしや

れ、れ、れ、れ、霊が、霊が、霊があああああっ!?

そこには自転車の車輪に伸びる白い手が!!

と思ったら、何時もは掛けないチェーンキイを今日に限って偶然掛けていただけだった(爆)。落ち着け、俺。
その後バイト先に到着するまで、何時もはノーブレーキで飛ばす下り坂も、霊が取り憑いていてブレーキが効かなくなっていたら怖いので、慎重に下る。何時もはブッちぎる点滅信号も、霊が取り憑いていて実は赤信号だったら怖いので、ちゃんと一時停止。歩道を走っているつもりでも、霊に取り憑かれいる車が突っ込んで来たら怖いので、周囲確認。
最早、注意深いと云う単語を通り越して、単なる挙動不審な俺。
今冷静に考えると、自分でも自分の臆病っぷりが滑稽だったよ、本当。

これを書いている間に当時の恐怖感がフラッシュバック。
そこへ同居人帰宅。
その物音に、文字通り悲鳴を上げて飛び上がっちまった小心者の俺……

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