祭の夜

2002年5月25日
唐突ですが、みなさんは祭の喧騒を如何思いますか?

前に住んでいた地域ではこの季節に商店街のお祭があって、その喧騒が風に乗って俺の部屋まで聞こえて来たものだった。賑やかなその雰囲気に心踊らされ、つい外へ誘い出される俺。……でも、私は独り。
いいもーん♪ 独りでヨーヨー釣りとかやっちゃうよ。輪投げとかやっちゃうよ。スーパーボール掬いとかやっちゃうよ。型抜きとかやっちゃうよ。近所の子供達の中に良い大人が混じって、上手く型が抜けるまで、必要以上に意地になったりしちゃうよ。
……そして、戦利品をぶら下げて帰宅後、遠くに終わらぬ祭の喧騒を聞きながら、更に孤独感を噛締める俺。本当、何やってんだか……

祭の喧騒と云うものは、甘く刹那い様な郷愁を呼び起こす。

と云うのは、俺様の機嫌が良い時に限られるものであって、俺は殆どの場合機嫌が悪い。そして、そんな時には、祭の喧騒に多少の苛立たしさを感じたりもしてしまう。

……1日中、ぽんぽこぽんぽこ、やかましいんだよ。

祭に無関心な人間にとって、祭の喧騒は騒音以外の何ものでもない。その辺の住民全員が、祭を心待ちにして止まないと云う訳では無いだろ。御近所の皆さんにもっと気配りを見せろ。ぽこぽこぽこぽこ、太鼓の音は遠くまで響くんだよ。狸囃子かっつーの。寧ろみんなで、エレクトリックドラムとか使って消音を心掛けろ。それで防音マスクの中でマイクで音拾って、PAが編集して全員でヘッドフォンでモニタリングしながらだと、静かにお祭ができるじゃないか。心配するな。「見物の方にもヘッドフォン、貸し出しあります(有料)」。

日長1日、近隣で祭囃子聞かされると、お祭に好意的になれなくなって行く、自分を発見するものだ。確かにね、一年365日の中で3日間ぐらい、力一杯騒いで日頃の鬱屈を解消することは、大切だと思うよ。でも、今日と云う日は二度と返って来ないんだ(ん。俺、良いこと言う)。
俺に静かな日々を送らせてくれ、頼むよ(切実)。

毎年、祭囃子に叩き起こされて、年々祭が嫌いになって行く、俺。
……そんな時間まで寝ている方が、如何かしているとは思うが。

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