格闘技はお好きですか?
2002年5月26日K-1 WORLD GP in パリをTVで観戦。
格闘技には何故か心惹かれるものがある。だから俺は結構、TVで放送されているK-1とかボクシングとかプロレスとか格闘技の試合は観るのが好きだ(実際チケット獲って会場まで足を運ぼうとまではしないが)。
両親は俺を、深窓の御令嬢として育てたかったらしく、TVを観ていると「そんな野蛮なもの、観るんじゃありません」と怒られたものだが(笑)。
それで、K-1 WORLD GP in パリである。
ジェロム・レ・バンナVSマーク・ハント。
「事実上の決勝」とまで言われた昨年12月。ハントに破れてリベンジを誓ったバンナは、猛烈なトレーニングを積んで更にキックに磨きを掛けていたそうな。
リング上で不敵(何故か彼は常に不敵に見える。俺には)に待ち構えるマーク・ハント。赤いライトにライトアップされた花道を"カルミナブラーナ"第1曲(オルフ)でドラマティックに登場するバンナ。流石地元だけあって観客は総立ちで迎える。
1Rゴング開始直後から、猛烈な攻防戦を繰り広げるバンナとハント。ハントが熾烈な攻撃でバンナをロープ際まで追い詰めれば、次の瞬間立場が逆転したかの様に、今度はバンナがハントをロープ際まで追い詰める激烈なパンチを繰り出す。と、そこでバンナのハイキックが炸裂っ!! 入った! 様に思えたのだがハントは倒れない。一瞬怯んだかの様に見えたものの、更にパンチパンチパンチ。行け。そこだ。殴れ。やれ。やっちまえ。
余りにもの苛烈な打撃戦に、最早どっちの応援をしているのか考える余裕も無く、TVの画面にクギづけの俺。
2Rゴング開始直後、バンナの右フックが炸裂。ハント、ダウン。「撃たれ強い」と評されるハントが、生まれて初めてパンチによりダウンを奪われる。が、カウント内に起き上がり、ファイティングポーズを取ったハントは再び猛攻に。まるで何事も無かったかの様に猛パンチを繰り出し、今度はバンナに右アッパーがヒット。バンナ、ダウン。
その後は両者ともにフラフラで殴り合う。殴り合うのだ。
昨年のK-1覇者のプライドと、地元フランスで倒れるにはいかないと云う執念。意地と意地のぶつかり合い。俺には、ハントの方がややダメージが大きく、バンナの方が優勢に見えるのだが、ハントは倒れない。殴られながらもパンチを返す。撃たれ強いを通り越して非常識だと思える程に、あれだけのダメージをものともせず、攻撃を続ける。
この辺りになると会場の観客も総立ちだが、TVの前の俺も興奮の余り、思わず椅子から立ちあがってしまった。
勝負の行方が全く予測できない、物凄い展開となったこの試合。
しかし、1Rでヒットしたハイキックで右目をやられたのか、右目をかばったハントに容赦無くバンナの左ハイキックが炸裂。2R終了直前で、ハント再びダウン。ふらつきながらも何とか立ち上がるハント。此処で2R終了。
このまま両者フラフラで3R突入かと思われたが、そこで青コーナーよりリング内にタオルが舞う。ハントの右目の負傷がかなり深刻らしく、試合続行は不可能とハント陣営が判断したため。
結局、2R、TKOでこの勝負はジェロム・レ・バンナが制した。
試合はバンナの勝利と云う結果に終わったが、互いに意識を半ば失い、足下も覚束ないながらも、勝利への執念は失なわないで攻撃を続ける、このバンナVSハント戦は、歴史に残る激烈で凄絶な名勝負と言っても過言ではないだろう。
物凄い感動と勇気を貰ったこのファイトに「ありがとう」と言いたい。
……などと、たまには真剣に感動した俺だった(笑)。
格闘技には何故か心惹かれるものがある。だから俺は結構、TVで放送されているK-1とかボクシングとかプロレスとか格闘技の試合は観るのが好きだ(実際チケット獲って会場まで足を運ぼうとまではしないが)。
両親は俺を、深窓の御令嬢として育てたかったらしく、TVを観ていると「そんな野蛮なもの、観るんじゃありません」と怒られたものだが(笑)。
それで、K-1 WORLD GP in パリである。
ジェロム・レ・バンナVSマーク・ハント。
「事実上の決勝」とまで言われた昨年12月。ハントに破れてリベンジを誓ったバンナは、猛烈なトレーニングを積んで更にキックに磨きを掛けていたそうな。
リング上で不敵(何故か彼は常に不敵に見える。俺には)に待ち構えるマーク・ハント。赤いライトにライトアップされた花道を"カルミナブラーナ"第1曲(オルフ)でドラマティックに登場するバンナ。流石地元だけあって観客は総立ちで迎える。
1Rゴング開始直後から、猛烈な攻防戦を繰り広げるバンナとハント。ハントが熾烈な攻撃でバンナをロープ際まで追い詰めれば、次の瞬間立場が逆転したかの様に、今度はバンナがハントをロープ際まで追い詰める激烈なパンチを繰り出す。と、そこでバンナのハイキックが炸裂っ!! 入った! 様に思えたのだがハントは倒れない。一瞬怯んだかの様に見えたものの、更にパンチパンチパンチ。行け。そこだ。殴れ。やれ。やっちまえ。
余りにもの苛烈な打撃戦に、最早どっちの応援をしているのか考える余裕も無く、TVの画面にクギづけの俺。
2Rゴング開始直後、バンナの右フックが炸裂。ハント、ダウン。「撃たれ強い」と評されるハントが、生まれて初めてパンチによりダウンを奪われる。が、カウント内に起き上がり、ファイティングポーズを取ったハントは再び猛攻に。まるで何事も無かったかの様に猛パンチを繰り出し、今度はバンナに右アッパーがヒット。バンナ、ダウン。
その後は両者ともにフラフラで殴り合う。殴り合うのだ。
昨年のK-1覇者のプライドと、地元フランスで倒れるにはいかないと云う執念。意地と意地のぶつかり合い。俺には、ハントの方がややダメージが大きく、バンナの方が優勢に見えるのだが、ハントは倒れない。殴られながらもパンチを返す。撃たれ強いを通り越して非常識だと思える程に、あれだけのダメージをものともせず、攻撃を続ける。
この辺りになると会場の観客も総立ちだが、TVの前の俺も興奮の余り、思わず椅子から立ちあがってしまった。
勝負の行方が全く予測できない、物凄い展開となったこの試合。
しかし、1Rでヒットしたハイキックで右目をやられたのか、右目をかばったハントに容赦無くバンナの左ハイキックが炸裂。2R終了直前で、ハント再びダウン。ふらつきながらも何とか立ち上がるハント。此処で2R終了。
このまま両者フラフラで3R突入かと思われたが、そこで青コーナーよりリング内にタオルが舞う。ハントの右目の負傷がかなり深刻らしく、試合続行は不可能とハント陣営が判断したため。
結局、2R、TKOでこの勝負はジェロム・レ・バンナが制した。
試合はバンナの勝利と云う結果に終わったが、互いに意識を半ば失い、足下も覚束ないながらも、勝利への執念は失なわないで攻撃を続ける、このバンナVSハント戦は、歴史に残る激烈で凄絶な名勝負と言っても過言ではないだろう。
物凄い感動と勇気を貰ったこのファイトに「ありがとう」と言いたい。
……などと、たまには真剣に感動した俺だった(笑)。
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