夢を継ぐ者

2002年7月25日
どうも。早上がり推進対策実行委員会委員長のオウリです。

早上がり。
……それは、バイトの仕事の進み具合の調子が良くて良くて仕方無い時、規定時間前に勤務を切り上げて何時もより早く帰れる、甘美な御褒美。
実際は少しでも人件費を削ろうと云う、会社側の姑息な作戦なのだが。
何時も早上がりさせられるのは問題だが、疲れている日はこれ以上嬉しいことはない(どうせその程度でしか喜びを味わえない人生だよ。ああ)。

しかし、早上がり推進対策実行委員会委員長とは名ばかりで、実際自分が早上がりなんてしたこと無かったんだよ、俺。
何故なら、この時間帯の責任者だから。
何故なら、何時も早上がり「させる」立場だったから。
何故なら、他に、その実務をこなせる人材がいなかったから。
だから「自分が」早上がりすることは、俺の、些細にして壮大な夢だった。


……今日、今の職場で、初めて、「早上がり」できました。

いやあ。初めて、同じ時間帯にシフト入っている仕事仲間に、「お先に失礼します」「後、宜しくお願いします」なんて言っちゃったよ。
今日まで、早上がりがこんなに素晴らしいものだとは思わなかったよ。
何が楽って、精神的に楽。
「この時間帯の仕事が全て終わらないと帰れない」と云う危機感に煽られずに、精神的に余裕を持って仕事ができるのが、良い。
「自分が終わらなくても、人に押しつけて帰れる」と、開き直れるのが良い。
今まで、体調が悪くて半死人状態の日だと「俺が休んだら、お店の運営が破綻してしまうー」と、途方も無いプレッシャーの中、無理矢理出勤しなきゃいかんかったのだが、これで当日欠勤も可能です。
……否。当日欠勤は人道的に問題ではあるが。
でも、「絶対に休めない」と云うのは「いざとなったら代役がいる」と云う状況より、遥かに精神的負担が違うんだよ。

ああ。後継者万歳。
苦節数週間、自分の休憩時間を削って後継者を育てた成果が実りました。
……教える相手が、賢くて助かったよ。3回ぐらいで完璧に憶えてくれると、教える方も教え甲斐があるってもんだ♪
何度同じことを繰り返しても、何時まで経っても、無能な奴は無能だからな(誰とは言わんが)。

これでまた一人、俺の手を離れて、巣立ちの時を迎えた。


……ちょっと淋しいと思ってしまう辺り、やっぱヒネクレ者だよな、俺。

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