この企画の主旨は、到って簡単。
ちょっとした心霊スポットを訪れて、ちょっとだけバチ当たりなことをします。例えば、祟道神社で平安遷都の話をするとか、大宰府天満宮で京の都の話をするとか、雲井御所跡で後白河天皇の話をするとか。
……嘘です。そんなことは怖くて、とても実行できません。
妄想してみただけです。
因みに京都より西に行ったこともありません。祟道神社は行ったけど。
……行ってみたいなあ(遠い目)。


態度はデカいが気は小さい。そんな俺が三度の飯より好きなのが、怪談。
季節は夏。当に怪談が旬。夏の風物詩、肝試し。
以前から、機会があれば有名な心霊スポットを訪れたいとは思っていたのだが、今までは賛同者が無かったため、機会を逃していた。
映画にもバーにもライヴにも原宿にも、余裕で独りで行けちゃう俺ですが、心霊スポットだけは行けません。独りで行って祟られたら怖いから。
しかも本当に俺独りしかいなかったら、霊を目撃してしまっても、怖い目に遭って大袈裟な悲鳴を上げても、そのまま俺が神隠しで行方不明でも、誰1人気づいてくれないじゃないか。ああ怖過ぎる。
そんな訳で、魔都「東京」に棲息していながら、実は全く心霊スポットには行ったことが無かった俺……。

しかし、本日とうとう賛同者を発見しました。

……バイト仲間のハカイシ君です。


それは、何気無くハカイシ君と話をしている時に話題に上った。
ハカイシ君「そー言えば前に、心霊スポット行きたいって言ってたよね」
そこから、一気に怪談話炸裂。そして、場所は大手町に程近い、上野。


……そうです。……大手町と云えば「将門の首塚」です(←何故か小声)。

ハカイシ君の、「本当は花火しようと思って、今バッグに入っているんだよね」と云うことから、思いついたバチ当たり。

「深夜の大手町に行き、将門の首塚まで1人で歩いて行って、塚上に打ち上げ花火を置き、それに点火して帰って来る」

……無理です。恐ろし過ぎて、できません。
深夜の大手町。人影が全く無いゴーストタウンと化していて、それだけで十分怖いんです。そこに因縁噺こと欠かない、将門の首塚。更にその塚上で打ち上げ花火。ああ。思いついただけで、祟られそうだ。


でも取り敢えず、前々から将門の首塚は、訪れてみたかったのは事実。
それで、この企画を思いついたのは深夜の当に丑三つ時だったのですが、行ってみました。世が明けるのを待って(←腰抜けめ)。大手町。
……朝日の御来光の御蔭か、想像してたより清々しい雰囲気だった。
しかし、オフィスビルの谷間にこんもりと木々が茂り、こんな早朝にも拘わらず線香の香り漂う空間は矢張り、ちと怖かったです。
合掌して御冥福をお祈りし、不敬をお詫び。
ついでに雑司が谷の鬼子母神まで足を伸ばして(2ケツなんだが)、境内の銀杏の大木を見物して軽くお参りして、本日のバチ当たりツアーは終了。

今日は思いつきで衝動的に行くことになってしまったが、近いウチに、御守御札持参で本格的に都内心霊スポットを巡る予定です……


その帰り道、俺は埃が眼に入り、涙。
そしてハカイシ君はその日の仕事で、左手中指を包丁でざっくり切った。

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