映画において「ホラー」「サスペンス」と云うジャンルがあることを知ったのは多分、ヒッチコックの名前を記憶したのと同時だった様な気がする。
初めて観たヒッチコック作品は、"レベッカ"。
そもそもその存在自体が日陰者でB級で下司な映画ジャンルの入口としては、かなり上品な作品から、俺のホラー(サスペンス)映画人生はスタートを切ったのだなと、当時を振り返るとそう思う(笑)。
作品のストーリーは小学生が完全に理解できそうな内容とは到底思えないので、幼心にも映像の中に心惹かれるものを感じたんだろうな。

アルフレッド・ヒッチコックの名を意識しながら観た最初の作品が"鳥"。
ある日突然、訳も無く野鳥が群れをなして襲い掛かって来る。ストーリーとしてはそれだけの単純な内容なんですが、当時は凄く恐怖を感じた記憶がある。夢にまで出て来たし。
住んでいた環境が野鳥にこと欠かなかったのも、恐怖の一因だったかも。
もうね。ムクドリが、ぐわぁーっと200羽ぐらい飛んで来て家の前の電線とかに整列して止まったりしてるの。怖くて泣き出しましたよ、ええ。
当時はまだ俺にも、可愛げがあったんだなあ(笑)。
子育て中のカラスには普通に襲われるし、夏場はカッコウとかキツツキとかヤマバトとか煩いし。飛んで来たキジが勢い余って家の前の電柱に激突して、気絶して落っこちた時には、流石に爆笑したけど。
この映画を観てから暫くの間は、野鳥が怖かったね。もう、こんな恐ろしい物を嬉々として観察する、日本野鳥の会の存在を疑ったさ(笑)。


……それで、長じてから観た"鳥"ですが。

やっぱりホラーとかサスペンスでも、画が綺麗なのが好きだね。
ヒッチコックの作品は、主演女優が美人なのが良い。
大人の視点で観ると、美女がサディスティックな恐怖に晒されている光景は、別の意味でゾクゾクできます(爆)。
あー。そう云えばヒッチコックも私生活で、そう云う困った嗜好が少なからずあったらしい。全くそう云うのには興味無いのに、これだけのものを表現していたんだったら、それもある意味偏執的だと思うけど。
後、彼は金髪がお好きらしいです。ん?……俺と好み被ってる?


流石に子供の時の様な、得体の知れない恐怖は感じなかった。
俺が余り野鳥に寛大で無いのは、多分この映画の影響と思われる。

因みにハトが嫌いです。あのグレイが厭だ。上野公園のハトが全部極彩色だったら、それはそれでウザいけど。極彩色のハトの群れに襲われたら、サイケデリックな気の狂い方ができそうなので、その状況を妄想するだけなら楽しいかも知れないが。
シラサギは好きです。美しいから。
カラスとかフクロウとか、頭良さげな鳥も結構好きです。
鳥類ではないけど、コウモリとか。

……ああ。ゴミさえ散らかさなかったらなあ……

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