毒を吐く狂い人形

2002年8月17日
バイト仲間の厨房の女の子が、本日を持ってこの職場を卒業した。

それで仕事上がりに、御飯に誘う作戦成功しました、隊長!!
と云うのも何時も上がる時間が重なることが無い上に、俺達みたいに仕事終わってもずっと控え室で愚図愚図してないでさっさと帰っちゃう娘なんで、誘いたくても誘う機会が無かった。
凄く大人しそうな娘だから、普通に俺に怯えてそうだし(爆)。
……ああ、振られなくて良かった。

思えば、8ヶ月同じ職場に居て、初めてマトモに会話を交わしたわ。


折角食事に誘っても彼女は人と話すのが苦手そうだから、会話が途切れて気不味い雰囲気になったら申し訳無いなあ、と内心思っていたのだが。
……普通に、喋ってましたよ(笑)。
本人も言っていた。「初対面の人と、上手く会話できないんです」って。
何を話して良いのか分からないから、黙り込んじゃうんだってさ。

……俺と逆だな。

俺なんかさあー。
初対面の相手と話す時、「会話が途切れて気不味い雰囲気になるのが厭だから、自分が喋るしかない」ってつい、思っちゃうんだよな。
……それで「何や、こいつ。今日が初対面なのに、豪い勢いで喋ってんな」と退かれること山の如し。
そして、打ち解けられた相手には、更に喋る。
俺が黙り込んでいる時は大概、余程ネタが無いか、余程眠いか、余程機嫌が悪いか、余程発声するのも面倒だと思っているか、余程「お前のことなんて大嫌いだ」と意思表示をしているか、の何れかと思って戴きたい。

そして、俺が怒涛の如く吐き出すのは、大抵、毒。
……別に毒を吐こうと思って吐く訳ではないんですが、後で自分の話した内容を冷静に振り返ると、毒を吐いているとしか、思えない。
ってゆーか、毒にも薬にもならないから、「毒舌」と云うより寧ろ「悪舌」。
……それを世間の一般的用語では、「無駄口」と云う。

これだから人間関係が上手く行かないんだ。

……でも最大の問題は、人間関係が円滑に行かない原因が解り切っていながら全く改善に向かう気配が見られない、と云うより、人間関係そのものが既に如何でも良いと思っている、俺の非社会的な生活っぷりではないだろうか。

……これでも、思ったことの半分も、口に出していないつもりですが?


そう云えば。
お互いに黙っていても居心地の良い空間が作れる相手は、真に解り合える莫逆の友になれるらしいです。
……と、隆慶一郎の小説に書いてあった。

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