今の俺の主なお仕事。

客が入店したら卓まで御案内する。
御絞りと冷水を持って行く。
オーダーを取る。
料理を運ぶ。
空いた皿を下げる。
レジで御会計。

……本当はこの他にも色々と細かい仕事は盛り沢山だが、直接お客様(笑)と関わる仕事はこんな感じ。

それで本日は、そんな「御会計」のお話。


一口に、「御会計」と言いましても、そこには様々なドラマがある訳でして、色々なお客様がいらっしゃいます。
「御馳走様」と一声掛けてくださる、お客様。
予め伝票に記載されている額のお金を用意していらっしゃる、お客様。
お釣りの小銭が少なくなる様に細かく計算して出す、お客様。
レジまで来てから伝票を卓に置いて来たことに気づく、お客様。
草臥れたスーツのポケットから小銭を掴み出す、お客様。
酔った勢いで何だか執拗に絡んで来る、お客様。
素面のくせに何だか延々と世間話をしたがる、お客様。
連れの男性にここぞとばかりに大量のオモチャを買わせる、お客様。
どんなに小額でも必ず領収書を要求される、お客様。
諭吉さんをポーンと放り出して「釣りは要らねーぜ」と仰る、お客様

……だけは、未だ嘗て見掛けたこと無いんですけど(笑)。見てえなー。

まあ、気持ち良いお客様からうんざりする様な奴まで、色々といる訳だ。
そして、俺が御会計時に最もうんざりする瞬間が、これだ。


「会計、別々で」


あのなー。せめて「個別に精算してもらえませんか?」ぐらい言えよ(笑)。
それで、せめて注文した品物の名ぐらい言ってくれ。少なくとも各自が注文した品物ぐらい憶えておけ。自分が食ったんだろうが。
同じ品物を頼んだなら、先に御会計した人と同額支払えば良いことぐらい、判るだろ? 準備して待ってろよ。「お次のお客様」ってこっちが言ってから、トロトロ財布出してんじゃねーよ。
しかも連れが鞄から財布出した瞬間、「あ。それ可愛い」とか批評し合ってるんじゃねーよ。こっちはそんな似非ヴィトン(笑)なんかに興味無えんだよ。
挙句の果てに、「100円玉持ってなーい?」とか訊いてるなよ。だったら最初から纏めて御会計しとけよ。両替ぐらいなら喜んでしてやるからさ。
……少しは君の後ろでイライラしながら待つ、他人の身にもなり給え。

1枚の伝票の処理に掛かる所要時間は、通常の平均、約1分。
レジに伝票通して相手がその金額を準備して釣銭を渡す。
客が自分が注文した商品を思い出してそれをレジに打ち込んでお金を受け取って釣銭を渡す。それだけで1人頭最低2分。×5人で最低10分のロス。

だから20名様団体が「会計、別々で」なんて言いやがった日にゃ、極上の営業スマイルで思わずついうっかり言ってしまったね。


「ふざけるな」


因みにテーブルマナー的には、複数で飲食店で食事をした際、会計は代表者1人が行い、退店後各自が精算した人にこっそり手渡すのが正解らしい。
……まあ20人もいたら、回収するのも一苦労だろうが。
こっちはそれを見越して、わざわざ4人毎に伝票作ったんだが。


今後も親しくつき合える相手と食事したんなら、細かく割り勘にする必要は無いと思うんだけどなあ。
自分が払う場合もあれば、相手が払う場合もあるんだし。
結局±0だと思っちゃうから、大体10円単位切り上げで相手に渡すか、10円単位切り捨てで受け取る。
それで良いです。
……ってゆーか別に親しくない相手でも、1円単位で細かく釣りを渡されると、何かムカつくんだよね。
1円にも拘る程財政が逼迫しているんなら、呑気に外食なぞしないって。
「奢るよ」って事前に言われない限り(笑)。


……因みに俺は、嫌いな奴には、何があっても絶対に奢らせません。

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