未来予想不可能図
2002年9月25日現在、友人と同居生活を送っています。
……と云うと、一緒に御飯を食べたり一緒に買物に行ったり一緒に遊んだり一緒にコイバナに花を咲かせたりと、さぞかしラブラブな光景をみなさん想像されることと思いますが、現実はそう甘くないのです。
確かに一つ屋根の下で生活していれば、お互いネタにはこと欠かない。
それは、認めよう。
しかし徹底的に個人主義で個々の生活時間帯が基本的に不規則でしかも住人の100%がオタク寄りで引き篭りな我が家では、一緒に生活しているにも拘わらず、1日中誰とも口を聞かなかったり、3日間挨拶以外の言葉を交わさなかったり、1週間ぐらいweb上で会うことはあっても現実には1度も互いの姿を見掛けないのは、当たり前のことなのだ。
そんな訳で、久し振りに同居人と居間で喋っていた。
そしたら、何を思ったのか奴は唐突に、方眼紙を持ち出してしきりとそれに鉛筆を走らせ始めた。
暫く何やら一生懸命描き込んでいたが、「できた」と言って嬉しそうに俺に差し出したその紙には、
部屋の間取り図が描き込んであった。2LDKの……
「間取り図」って云うのは、あれですよ。
よく不動産屋の広告に"2DK"とか"3LDK"とか家の平面を構成する部屋の配置図が載っているじゃないですか。あの図のことです、「間取り図」。
因みにLはリヴィング、Dはダイニング、Kはキッチンで、頭についている数字はそれ以外の部屋数を表します。
建築計画上の理想では、3LDKで3〜4人家族(両親、子供1〜2人)ですな。
(同居人が描いた間取り図を一覧して)
俺「……何だ、これ?」
同居人「将来住みたい、理想の部屋」(←断言。しかも何故か得意そう)
そう。何を隠そう、奴は無類の住居好き。
日々快適な居住環境を求めて、妄想と現実の境を彷徨っているのだ。
その傾向は、現実の生活に疲れれば疲れる程、顕著になるらしい。今回もきっと最近試験だ何だで忙しかったから、ストレス溜まってるんだろう。
……そう思い、偶には奴の妄想につき合うことにした。
俺「ふーん。……まあ、理想的ではあるわな」
同居人「うん。でもこれだと御手洗、ちょっと狭いかな?」
俺「そーだね。後30cmぐらい、この壁後退させれば良いんじゃん」
同居人「けど、水周り良くできてるでしょ?」
俺「あー。一直線に並んでるから使い易そう。配管もし易そうだね」
同居人「後、こうして各部屋が離れているから、お互い気にならない」
俺「そーだね。居間挟んで左右対称なのが、良いね」
同居人「……うん。こっちがあたしの部屋で、君はこっちの部屋だね」
俺「まあ、そうだろうな」。……ん? ちょっと待て
だから何で、君と俺が、一緒に住むことが前提なんだ?
「将来住みたい理想の部屋」ってことは、「もし将来、自分で買うことができるんだったら、こう云う部屋に住んでみたい」ってことだよなあ?
一生のウチに何度もマンションを買い換えることは、あり得ねーだろ。
じゃあ、何でそんな一生モノの君の住居に、俺の部屋があるんですか?
そりゃ確かに、この俺様が自分に全く関係の無いモノに興味を示すはずが無いから、話の掴みとか枕とかとしては、「一緒に住むなら」と云う条件提示の上で「こんな部屋は如何?」と提案するのは、有効な手段ではある訳だ。
しかし、何の躊躇も無く既に「一緒に住むこと」が決定されているとは。
同性同士の同居と云う現状が心地良過ぎてこのまま一生一緒に居られる様に錯覚してしまっただけなのか、もともと天然な奴特有のボケなのか、単なるギャグだったのか、それともこれは、実は奴の俺に対する遠回しのプロポーズの言葉だったのか、その辺が悩ましいやら悩みどころやらでその後かなり悶絶してしまった。……ふ。罪な奴
……しかもそのことを指摘したら、一瞬、何故か微妙に悲しそうだし。
……と云うと、一緒に御飯を食べたり一緒に買物に行ったり一緒に遊んだり一緒にコイバナに花を咲かせたりと、さぞかしラブラブな光景をみなさん想像されることと思いますが、現実はそう甘くないのです。
確かに一つ屋根の下で生活していれば、お互いネタにはこと欠かない。
それは、認めよう。
しかし徹底的に個人主義で個々の生活時間帯が基本的に不規則でしかも住人の100%がオタク寄りで引き篭りな我が家では、一緒に生活しているにも拘わらず、1日中誰とも口を聞かなかったり、3日間挨拶以外の言葉を交わさなかったり、1週間ぐらいweb上で会うことはあっても現実には1度も互いの姿を見掛けないのは、当たり前のことなのだ。
そんな訳で、久し振りに同居人と居間で喋っていた。
そしたら、何を思ったのか奴は唐突に、方眼紙を持ち出してしきりとそれに鉛筆を走らせ始めた。
暫く何やら一生懸命描き込んでいたが、「できた」と言って嬉しそうに俺に差し出したその紙には、
部屋の間取り図が描き込んであった。2LDKの……
「間取り図」って云うのは、あれですよ。
よく不動産屋の広告に"2DK"とか"3LDK"とか家の平面を構成する部屋の配置図が載っているじゃないですか。あの図のことです、「間取り図」。
因みにLはリヴィング、Dはダイニング、Kはキッチンで、頭についている数字はそれ以外の部屋数を表します。
建築計画上の理想では、3LDKで3〜4人家族(両親、子供1〜2人)ですな。
(同居人が描いた間取り図を一覧して)
俺「……何だ、これ?」
同居人「将来住みたい、理想の部屋」(←断言。しかも何故か得意そう)
そう。何を隠そう、奴は無類の住居好き。
日々快適な居住環境を求めて、妄想と現実の境を彷徨っているのだ。
その傾向は、現実の生活に疲れれば疲れる程、顕著になるらしい。今回もきっと最近試験だ何だで忙しかったから、ストレス溜まってるんだろう。
……そう思い、偶には奴の妄想につき合うことにした。
俺「ふーん。……まあ、理想的ではあるわな」
同居人「うん。でもこれだと御手洗、ちょっと狭いかな?」
俺「そーだね。後30cmぐらい、この壁後退させれば良いんじゃん」
同居人「けど、水周り良くできてるでしょ?」
俺「あー。一直線に並んでるから使い易そう。配管もし易そうだね」
同居人「後、こうして各部屋が離れているから、お互い気にならない」
俺「そーだね。居間挟んで左右対称なのが、良いね」
同居人「……うん。こっちがあたしの部屋で、君はこっちの部屋だね」
俺「まあ、そうだろうな」。……ん? ちょっと待て
だから何で、君と俺が、一緒に住むことが前提なんだ?
「将来住みたい理想の部屋」ってことは、「もし将来、自分で買うことができるんだったら、こう云う部屋に住んでみたい」ってことだよなあ?
一生のウチに何度もマンションを買い換えることは、あり得ねーだろ。
じゃあ、何でそんな一生モノの君の住居に、俺の部屋があるんですか?
そりゃ確かに、この俺様が自分に全く関係の無いモノに興味を示すはずが無いから、話の掴みとか枕とかとしては、「一緒に住むなら」と云う条件提示の上で「こんな部屋は如何?」と提案するのは、有効な手段ではある訳だ。
しかし、何の躊躇も無く既に「一緒に住むこと」が決定されているとは。
同性同士の同居と云う現状が心地良過ぎてこのまま一生一緒に居られる様に錯覚してしまっただけなのか、もともと天然な奴特有のボケなのか、単なるギャグだったのか、それともこれは、実は奴の俺に対する遠回しのプロポーズの言葉だったのか、その辺が悩ましいやら悩みどころやらでその後かなり悶絶してしまった。……ふ。罪な奴
……しかもそのことを指摘したら、一瞬、何故か微妙に悲しそうだし。
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