……ガゼットが観たい。


それは1週間程前のある夜。唐突に右脳と左脳が語らい始めた。

右脳「俺、ガゼットが観たいんだけど」
左脳「てめえ……いきなり何言い出すんだ。ふざけんな」
右脳「だって忘れられないんだよ。あの♪さくら〜さくら〜ってのが」
左脳「そうかあ? 俺はすっかり忘れていたけどな」
右脳「そりゃ、お前は理論派だからな。情報整理しか興味ないだろ?」
左脳「俺は左脳と生まれた時から理論的に考えることが宿命なんだよ」
右脳「その割には理屈っぽいだけで、碌なこと考えてないだろうが」
左脳「碌な情報拾って来ないお前よりはマシだね」
右脳「俺は右脳として、感覚的なもんを大切にしたいんだよ」
左脳「それで……今更ガゼットかあ?」
右脳「そーだよ。大分日数経っているのに、こんなに明瞭に憶えているって尋常じゃないだろ?」
左脳「印象に残っているから、良いとは限らないぜ?」
右脳「だからさ。それは実際もう一度観て、お前が判断しろよ」
左脳「うん……でも、なあ……」
右脳「大体お前、俺の感覚が間違っていたことがあるか?」
左脳「……無い」

こうして右脳君は左脳君を説得することにまんまと成功し、ガゼット観に行くことに決定したのでした。
(この会話は今思いつきで適当に書いているもので、実際は右脳と左脳が本当に会話を展開していた訳ではありません。念のため)


そんな訳で、行って来ました。
Eternal Presents "Crime Syndicate vol.17"、目黒鹿鳴館に。


出演者リストからしてどーせガゼットは最後なんだろーな。とか思いながら、後ろの方でまったりしてようと開演時刻には会場入りしていたが。
……判らない。何がどのバンドやらさっぱり……。
「そんなことでは、立派なヴィジュアル系オタクになれないぞ♪」(いや、別にならなくても一向に構わないんですが)と、自らを励ましながら観てた。
空調利き過ぎて、すっごく寒かったんで震えながら。
椅子があるから落ち着いてじっくり観察する態勢になってまうんで、こんな俺がステージから見えてたら相当ウザいんだろーけど。
……実際、3つぐらいのバンドに指差されて怒られた。すみません。
一見やる気無さげだが、全部憶えて帰るぐらいの勢いで真剣に眺めていたんで、勘弁してくださいな。
出演バンドは誰が何だか、さっぱり判らなかったけどな(←しつこい)。

入り口でもらったアンケート順だと、

1.Earl Grey
2.ガラス
3.Sugar Trip
4.ミルフィネ
5.Forestier
6.EVE’zera
7.WERKMARE
8.DERAIL
9.ガゼット

って並びだったんだけど、実際舞台転換が10回あって9バンド目に登場したのがEarl Greyだったらしい。
……じゃあ最初に出て来たのは何だ??


俺的に好印象だったのは、Sugar Tripなのかな?
全員お揃いの赤いチェックのジャケット。
何かメロディーがポップで聴き易く、楽曲の構成もかなりしっかりしてる。
何だかんだ言っても、憶え易いキャッチーなメロディには弱いです。
2曲目のクロール+平泳ぎ的な振りは俺的にはかなり微妙なんだが。
取り敢えず、メンバー全員が凄く楽しそうにしているのは見ていても気持ち良いですね。こっちまで妙に楽しい気分にさせられます。
系統で言ったら全然好みじゃないんですが(笑)、純粋に、楽しい。
最後の曲が良かったんですが、折角良いメロディラインなのに途中で無理矢理煽り曲にしなくても良い様な気がします。……でも楽しいから良し。

逆に俺の好みによって豪く良くない印象に残ったのは、ミルフィネ。
……貴方達、やり過ぎです。
振りバンドでも、どの曲でも振りが同じ。リズムに乗せて叫んでるだけで、歌メロが全く無い。ってゆーか"火曜(歌謡?)サスペンス"なんてミニモニ以外の何者でもありません。「逆ダイ曲です」なんて紹介していたけど。
結構客席は盛り上がっていましたが、俺は苦笑してしまった。すまん
緩急自在の曲は決めるとこキチっと決めて欲しいなあ。せめて。


……それで、待望のガゼットだったんですが。

思っていた以上に良かったです。


幕が開いてもまだ準備ができてなくて、一瞬うろたえるvo.ルキさんに場内失笑と云う場面もありましたが、歌い出すとこう……雰囲気違いますね。
1曲目は"十七歳"でした。
一聴して聴き易いメロディアスなミディアムナンバーですが、改めて聴いていると、曲の展開がかなり細かく複雑です。しかも長い……
他のバンドだったら3曲ぐらい演ってられるんじゃなかろーか。ってぐらいの時間は既に経過している様に感じましたね。
でもまあ割と細かいところまで作り込まれているので飽きないんですが。
縦ノリシャウトでヘドバン+逆ダイものの曲はライヴでは、参加して楽しめるから勿論好きなんですが、やっぱり歌モノですとーんと落とせるバンドには無条件に好感持てます。基本的にインドア鑑賞派なんで。
2曲目は"「泥だらけの青春」"だった様な気が……(自信無し)。
それでガゼットぼんやり眺めているうちに思ったんだが、ルキが小柄なせいか何となくちょっと昔のDir en greyを彷彿させられた。
声質とか節回しとか動作とかが、偶に微妙に似ている様な……
それで「これでラストです」って始まったのが、

♪さ〜く〜ら〜、さ〜く〜ら〜

そうそう。思えば、このイントロに騙されたんだっけなあ(笑)。
それまで思ったよりも客席大人しめで立って眺めている人が多かったんだけれども、此処で一気に最前エリアが戦場と化しました。
うん。気持ちは解るけど、やっぱり客席の椅子の上に立っているのは、良くないと思うぞ(笑)。
それで今まで所在無さげに座っていた俺の前のゴスロリちゃんが、いきなり客席飛び越えてスカートを翻して逆ダイして行ったので、俺的にかなり度肝を抜かれたりした。
ちょっと参加してみたい気もしたんですが、格好がワンピースタイプのジャケットで非常に動き難かったし、両隣にお客さんも居たし、何より俺が立っていたのが客席の間と云う微妙な位置だったので、鑑賞のみで断念。
ってゆーか、あの位置から椅子乗り越えて飛び出したら不味かろう。
大人になると云うことは、こう云うことなんだなあ……(遠い目)。
結局その場で跳んだり手を挙げたり、微妙にやる気があるんだか無いんだか、自分でも良く解らない感じで温く参加していた。寧ろ途中からステージ鑑賞と云うより、逆ダイ鑑賞になっていた様な気も無きにしも非ず。
ラストはかなり長い時間引っ張っていて、"蒼い月"かと思ったよ。


……んで、結論。

もっと長いステージが観たかったなあ……ガゼット。
4時間強で10バンド出演のイヴェントだったので、余り良く解らなかったってのが本音なんですけど。
今出ているスケジュール、当分イヴェント出演なんだよねえ。
3マン、2マン……欲を云えば、ワンマンで観たいです。
とか言いつつも、早速次回のイヴェントにも行く気満々でいる自分を発見したりもするんですが(笑)。
取り敢えず、当分は密かに動向を探ろうと思いますが。
……兎に角、情報が少なくて困っています。ガゼット。
誰か、詳しい人教えてください(投げ)。

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