タイトロープ。

2002年10月23日
「本当に鬱状態に陥っちゃうと、自分になんて全然構ってられない訳。
 それこそ無気力で1週間ぐらい風呂入らなくても全然平気だもん。
 君なんて、ちゃんと仕事にも行けるしライヴにも行ってるし、
 出掛ける前にはちゃんと風呂入って、身奇麗にしてるじゃん。
 そんな余裕のあるうちは、全然平気だね。
 全然鬱状態なんかじゃないよ」

……嘗て軽く鬱を患った経験もある同居人にそう、言われた。


うん。俺なんて全然軽症だと思うよ。


確かに日常生活には全く支障無いからなあ。

一応責任ある立場だから容易に倒れられないし、体調崩してなんていられないと考えればこそ、厭でも食事を採らなきゃいかんかな……とか思うし。
飲食系接客業だから、取り敢えず相手に不潔感を与えるのだけはいけないと思うから、仕事前は絶対風呂に入らないと気が済まないし。
自分から進んでやりたいと思えることが、「ライヴに行きたい」ってことだけだから、ライヴに行っているだけだし。
毎日(……一応、毎日・笑)日記を書いているのだって、それを読んで「面白い」って言ってくれる人がいる限りは、一生懸命書きたいし。
別に一生やらなくても良さそうなHTMLやスタイルシートに取り組んで、毎日少くない時間をPCの前で費やしているのだって、俺がHPを開設するのを心待ちにしている人が僅かでもいることを思えばだし。

まあ、現在はその程度のことしかできないんですけど、それだけで生活が成り立ってしまうのは、実はとっても幸せなんじゃないかなあと思う。
ってゆーか、言い換えれば


……その辺が最後の命綱なのかもしれない。


多分……もっと簡単に楽になれちゃう方法はあるんですよ。
本格的に引き篭もるとか入院するとか発狂するとか。
でも俺はできれば……できればちゃんと自分の意志で生き抜きたい。
一生。このままどん底でいるなんて、まっぴら御免だ。
例え、それがどんなに他人にとって無駄で無益で無意味であろうとも。
……そのためにも、この命綱は放したらいけないかな? ……なんて。


人間、自分の部屋を一歩でも出る時は、それこそ「対人用」人格にスコーンと切り替わることは、誰でもあると思うの。意識的にしろ無意識にしろ。
以前は別に何も考えなくても自然にそれができていたのに、最近は部屋を出る前に「ちゃんとしなきゃ」「普通にしなきゃ」「自然にしなきゃ」「しっかりしなきゃ」と自分自身に言い聞かせて暗示を掛けてからでないと、外に出られなくなってしまった……。
しかもそろそろ、自分自身にそれを言い聞かせることにすら、苦痛を感じる様になって来てるんですが……。


きっと俺、「回復したい」って確固たる意志が無かったら、とっくの昔にもっと解り易く鬱病まっしぐらだったと思うよ。

……と、そんな自分にちょっと酔ってみた(笑)。

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