*注)以下の内容は、ヴィジュアル系とは全く関係ありません


天啓は、ある日突然舞い降りた。

「コテヴィに転向したい」


今までね。俺はずっと「オサレ」だったの。
昔から「ヴィジュアル系」がやりてーな。と云う漠然とした想いは抱えていたけれども、
当時は思慮も分別も知識も碌に無かったし、何よりも、若かった。
目の前に、「オサレ」があった。だから「オサレ」を目指した。
……そんな感じで(笑)
単に「コテヴィ」がとっつき難そうだと云うのもあったが……

勿論、
今までやってきた「オサレ」は、確かに好きだったし楽しかった。
それは今でも変わらない。
今でも変わらずに、「オサレ」は「オサレ」で好きなのさ。


けど今は、「コテヴィ」がやりたい!!


そう云う訳でこの度、「コテヴィ」への転向を決意致しました。

……とは云え、
今まで「オサレ」漬けの日々を送っていた身の上では、突然「コテヴィ」転向への意志を表明したからと云って、こんな俺を受け入れてくれるバンドには心当たりも無く……
そもそも、「オサレ」と「コテヴィ」なんて何の接点も無い。
俺的には両者とも、「ヴィジュアル系」と云う大雑把なもので括れてしまえるジャンルではあるのだけれども、両者は似て非なるもの。
と云うより、全然似てねえっつーの。
一緒にするな。ボケぇ!! と云う非難さえ聞こえて来そうだな。はは

しかも、何故か「コテヴィ」の奴等はエリート意識が高い。
それは別に「コテヴィ」に限らず、どのジャンルでも、多少はその傾向があることは否めないが、兎に角、奴等は何故かエリート意識が異常に高い。
……そもそも「コテヴィ」人口少ないからねー。
絶対数が少ないから、バンドの数も少ない。
だから必然的に、メンバー募集の枠も少ない。
その上更に、その変なエリート意識があるから、
「メンバー募集」広告には「デモテープ送ってください」とか掲載していても、実際届いたデモテープを一聴して、一耳で


「コテヴィ」以外の要素


が、少しでも感じられたりすると、
演奏自体の上手い下手如何に拠らず、

1秒で瞬時に却下されるに違いない(ってゆーか、却下されたし)


けれど、「コテヴィ」に何のツテもコネも無く、一欠片も繋がっていない俺が、何とか「コテヴィ」に潜り込もうとするなら、この方法しか無いのさ。
もしかしたら、デモテープのウワベだけの「オサレ」に惑わされずに、俺自身に興味を持ってくれて、実際に「音合わせ」してくれる酔狂なバンドが存在しないとも限らないしな。

大体、だなあ。
「オサレ」だの「コテヴィ」だの、細かい相違点に拘っているけど、元を辿れば所詮同じ「音楽」だろ。
確かに俺は「オサレ」上がりだけど、
「音楽」に対する情熱と真摯な態度は、誰にも負けないぜ。きっと
だから、音合わせさせてみろよ。
そうしたら判るから。
語らせろよ、俺に。「コテヴィ」への情熱を

デモテープだけで判断してんじゃねーよッ!! ちくしょーッ!!


どーしても、絶対に絶対にずぇぇぇぇぇったいに、
「コテヴィ」に転向したいので、絶対に諦めません。
こんな俺にでも「音合わせしましょう」って言ってくれるバンドに巡り逢うまで執拗くデモテープを送り続けます。
例え、それが全て無駄な努力だったとしても。
絶対に、諦めねぇ!!

……諦めたらそこで、試合終了、だよ


*注)上の文章は全て以下の様に単語を変換して読んでください

オサレ=俺が今まで関わっていた業種
コテヴィ=俺がこれからやりたい業種
ヴィジュアル系=人間の重要な財産に関わる職業
バンド=企業
メンバー募集=求人
デモテープ=履歴書
音合わせ=面接
音楽=実務


耳慣れない単語を、適当に身近な単語に変換して
無理矢理就活への情熱を掻き立ててみるテスト。

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