俺は普段、化粧をしない。

それは、実は俺が熱烈なフェミニズム信奉者で「化粧をする」と云う行為に無条件に被差別意識を感じてしまうとか、フェミニズム思想に基いて意図的に「化粧をしない」とか、フェミニストを気取って敢えて「化粧しないことを信条としている」と云う訳では、決して無い。
勿論、「アタシはわざわざ化粧なんかしなくても、素のままで十分可愛いわ」と云う根拠の無い自信に満ち溢れて、化粧をしない訳ではないと云うことは言うまでも無い(居るか、そんな奴)。

俺が「化粧をしない」理由は、唯一つ。


化粧しても、どーせ自分じゃ見えないから、関係無いんだ!!(←断言)


化粧をすること自体は、別に嫌いじゃない。
鏡を見ながら色々と顔を弄っているのは、結構楽しいものだ。
しかし。
この場合は、「可愛くなりたい」「綺麗になりたい」「美人になりたい」と云う前向きな感情よりも寧ろ、
「如何にして面白いモノが見られるか」
が、その行為の原動力となり得るから、油断ができない。
だから平気で白塗りだったり、ほっぺが渦巻きだったり、口裂け女だったり、両目がバッテンだったり、デコに「肉」と書いてみたりで、愉快な気分は十分満喫できるのだが、
如何せん独りでおうちに篭って遊んでいるだけだから、どんなに面白いモノが出来上がったとしても、誰も笑ってくれないのが淋しかったりする。
(流石にそのまま外出できない程度の羞恥心ぐらいは、残念ながら俺だって持ち合わせているのだ!!)

……と云うのはまあ、冗談としても。だ

何かねー。
端的に言って、俺が化粧をしたくないのは、


化粧が似合わない。から……なんだよ。実は


だって俺、顔の基本的な造りが、「男」なんだもん。
それも「ちょっと可愛らしい男の子」的な華奢な造りでなく、

本気で、男。

……先生。男顔は化粧しても「オカマ」にしか見えないんですぅ


だから開き直って、寧ろ素で押し通すことにしてしまったのさ。
化粧しても可愛くねーし。
だったら化粧に費やす時間も労力も経費も無駄じゃん、ってことで。
最近のコスメは優秀だし、頑張れば可愛く見えぬこともないメイクができるのかも知れないが、

どーせ、自分じゃ見えないし!!


そして、俺様関係者にこう訊かれたら、胸を張って主張するのだ。
「オウリさん、化粧しないよね」


「うん。俺、鏡に映らないから、化粧できないんだよ!!」(大嘘)


……しかし最近、そうも言ってられないんだよなあ。

俺は今、就活中の身の上である訳だけれども、社会に出たら、
「女子は身嗜みの一環として、化粧をすること」
が、義務付けられているんだもん。
「身嗜み」かよ。……参ったな
ってことは、礼儀とかマナーとかと同様に、社会に出る上での最低限必要なルールなんだよなあ。「化粧」も。

「化粧していない」=「身嗜みがなっていない」
           =「いい加減な仕事しかできない」

とか思われるのも、不本意だし。
やっぱり、ちゃんとしよう。「オカマ」に見えない化粧を。


……そんな訳で只今、「身嗜みとしての化粧」追求中。

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