妖怪馬鹿

2002年5月14日
……認めたくないものだな、若さゆえの過ちというのは。

大学受験の時、何故建築学科を選んでしまったのか考える。
そもそもは高校時代の文理分けの時。
文章を読んだり書いたりするのは好きだが、思い込みや思い入れでは問題が解けないので、現国は嫌い。数式を見たり解いたりするのは好きだが、問題が難しくなると長時間集中しないと解けないので、数学は嫌い。読解は得意だけど、英作文ができないので、英語は嫌い。化学式は大好きだが、憶えないといけないので、化学は嫌い。力学は大好きなのだが、電磁気力はイメージし難いので、物理は嫌い。歴史は大好きなのだが、好きな時代が偏り過ぎていて受験時に得点元とはなり得ないので、歴史は嫌い。
そんな複雑な事情で、つい何となく理系に進んでしまったのが運の尽き。
建築学科を選んだのだって、アーティスティックな野望に燃えていた訳ではなく、単に大きな建築物を見るとわくわくするとか、廃墟が大好きだとか、世界の古代文明の遺跡が好きだとか、全国各地津々浦々の社寺仏閣が馬鹿馬鹿しい程好きだとか、その程度のどうでもいい動機なので、困っているんだよな。今。

……卒業製作、どうしようかな。

伝統的木造建築(社寺仏閣)の免震・制震改修がやりたいなあ、とは思っている。しかし、建築物そのもののハードよりも、その社寺仏閣の縁起、宗派、歴史、信仰などのソフト的の方に興味があると云う下心が渦巻いていることは否定しない。
と云うより正直、不安なのは、俺が「伝統的木造建築の免震・制震」と云うテーマを自ら設定しておいて、途中から「伝統的木造建築の縁起と土地の信仰」などと云うテーマに、何時の間にかスライドしてしまう可能性があることを、否定できないことである。
つまり、建築学の卒業製作をやっているつもりで、完成したら民俗学の卒業論文として読めてしまう、トンデモ卒業製作になってしまうかも知れないのだ(しかも気づいた時には手遅れ)。

一層のこと、最初から社寺仏閣に纏わる縁起とか信仰とか伝説とかに、研究のテーマ変えようかな。禊でもしてさ。
またもや思いつきで、同居人と真っ昼間からカラオケへ。
しかし。やっと自分の意思で何かできる様になり、例え遊びが目的だとしても外に出るのは良いことだと、拡大解釈すればまあ許される鬱病回復期の俺は兎も角、こんな俺に毎回つきあっている同居人。良いのか同居人。君が学校に行かないのは、俺のせいだとは言わせないぞ、同居人。寧ろ、こんな生活をしていて申し訳無い、世間様……。
まあ、それはそれとして(←開き直り)。カラオケである。久し振りだよ、カラオケ。鬱病どん底だった時には、その存在すら忘れていたさ。最近音楽も碌に聴いていなかったので、何を歌えば良いのか分からないよ。
取り敢えず、Dir en grey、pierott、Laputa、ROUAGEなど思いつく侭に(この程度しか思いつけないのだが)曲をぶち込んで行く。何か暫く歌っていない間に、また声が低くなってしまった様な気がする。ってゆーか、Dir en greyの"理由"が原曲キイで楽勝って何なんだよ、俺の声。

事件は、同居人が何の気は無しにL’Arc〜en〜Ciel"Flower"を選曲した時に起こった。ぼんやりとモニタを観ていた俺は、その瞬間思考が凍結。何か何処かで見たことのある光景。青い景色の中で見覚えのある人がハーモニカを持って揺れている……。これはもしや、未来・過去・現在 人々のドラマ シナリオはいつもdejavu(by LUNA SEA)。

ってゆーか、hydeおおおおおっ!?(絶叫)

おお、何と云うことだ。これはL’Arc〜en〜Ciel"Flower"のPVではないか。俺が愛して止まなかった時代の(別に今も愛していない訳ではないが)L’Arcではないか。ってゆーか、SAKURAがいるよ、SAKURAが。滅多に映らないけど(真逆、意図的にカットした訳ではあるまいな)。懐かしーい♪
如何やら機械がついうっかり、昔の、カラオケにもPVを使用していた時代にタイムスリップしてしまったらしい(大嘘)。
思わぬ邂逅に狂気乱舞した同居人と俺。もしかしたら、他にもPVを使っている曲にアクセスできるかも知れないと、X、LUNA SEA、BUCK-TICK、黒夢など、懐かしのヴィジュアル系を片っ端から検索。既に本来の目的などすっかり忘却の彼方の2人。
戦績は結局、黒夢の"for dear..."と"Miss MOONLIGHT"だけだったが、思わぬところで昔のPVを見られたので何となく嬉しい気分になった馬鹿2人組であった。
ああ。こんな自堕落な生活をしていて天罰が下されると思って内心怯えていたから、こんな素敵な天恵が尚更嬉しいよ。神様、ありがとう。

……馬鹿が2人揃うと、「偶然」と云う単語はその本来の意味を失う。


そんなに見たきゃPV買えよ、お前ら。

建築学的オモチャ箱

2002年5月12日
建築現場見学会。
今まで、数回現場見学会には参加させて頂いたことはあるのだが、何れも改修工事だったり殆ど完成間近だったりして、仕上げの入らない躯体のみの建築物の内部が見られるのは初めてだったので、わくわくしながら現場に向かう。
いやー。良いね。剥き出しの鉄骨とコンクリート。
この雰囲気。鉄骨の鮮やかな朱とコンクリートのグレイの対比。空間に反響する声と足音。塗装と打ちっ放しのコンクリートの匂い。この廃墟の様な感覚が堪らない。一層、これから仕上げに入ってこれらが全て隠れ、建築として生命が吹き込まれてしまうのが残念でならないよ。
ルネサンス建築やゴシック建築やアールヌーボー建築の廃墟も素敵だけど、現代建築の廃墟に勝るものは無いね。現代建築の数々が廃墟になることを夢見れば、東海大地震も第3次世界大戦もアンゴルモアの大王も怖くないね。寧ろ、誰か偉い人が俺にビル(そう、都庁辺り)をくれたら、建物1個まるまる理想的な廃墟に創り換えるために、喜んで一生を捧げるね、俺は。
などと、神妙な顔で教授や施工会社の説明を聞きながら、心の中は建築学科の学生にあるまじき不遜な妄想で一杯の俺。
そんな俺の思惑を知ってか知らずか(知られて堪るか)見学会は進行。
この建築物は、計画デザインは意匠研究室、建物の構造計算は構造研究室、建築の制震は対振動構造研究室、建物の設備は設備研究室、室内の音響は音響研究室、と、建築学科各研究室の総力を結集。勿論施工会社には当大学のOBが多く在籍しているし、現場監督も当然の様に大学のOB。将に大学を挙げての大事業。最新の建築技術の結晶と言っても過言ではない、物凄い建物ではある訳だ。しかし、俺個人としては、建築物本体への興味は別として、そんな各研究室の思惑を如何にして統合処理、辻褄を合わせて計画を実現まで運んだのか、そっちの方に興味を覚えてしまうのだが、如何だろう。
本日見学させて頂いた建築は、これから仕上げ工事に入り、来年の春頃完成の予定らしい。

絡新婦の理

2002年5月11日
「……の様な、お話だよ」
と言って、同居人が1枚のCD-ROMを渡してくれた。
早速PCを立ち上げてインストール。ゲームスタート。

イントロは画像無し。字幕のナレーション。
蜘蛛の妖と僧の対決シーン。傷を負った妖を追い詰める僧。振り上げられた錫杖。そしてそこに落雷。暗転。
物語は、蜘蛛の妖が覚醒めるところから始まる。

女の名は初音
幾百年のも年月を重ねて生きる女郎蜘蛛だ

ここまでは、良い。しかし、これは

……エロゲーじゃんかよおおおおっ!(絶叫)

登場シーンでいきなり3人の男に陵辱されるヒロイン。そこに我等が主人公初音ちゃんが現れ、男供を殺しヒロインを助ける。その後ヒロインを弄びつつ、周囲の男女を篭絡しながら生気を絞り取り、来るべき宿敵(イントロに登場していた僧)との闘いに備える、と云うストーリーらしい。
……これの何処が「絡新婦の理」ですか?
合っているのは「じょろうぐも」って単語だけだろうが。俺には、あの小説とこのゲームのストーリーに同じ要素があるとは微塵も思えない。ってゆーか、これならまだ江戸川乱歩の「蜘蛛男」の方が共通点が見出せる様な気がするのだが、如何だろう。

「どうしてそこで痴漢に遭う必要があるんだ!?」
「エロゲーなのに何が悲しくて男を篭絡せなあかんのだ!?」
「この学校は建築計画的におかしいだろ!?」
「何で神社なのに先祖が坊主なんだよ!?」
「ってゆーか、何でこんなところに蒼月紫暮!?」

などと、突っ込みどころは満載なのだが、心は蜘蛛の巣に囚われた俺。気づいた時には既にすっかりこのゲームの虜。ってゆーか、エンディングを見ずしてPCの前を離れることなんてできねえ。
クライマックスは初音ちゃんと宿敵(僧)銀の因縁の対決。何だか細かいオチが用意されていたのだが、この辺まで来ると飽きていて、ストーリーなどどうでもよく、早くゲームを終わることしか頭に無いので、痛快に読み飛ばす。結局5時間掛けてゲーム終了。しかしそんな俺の心に一抹の不安が。
……これは、ハッピーエンドなのだろうか?
そりゃ、因縁の決着は着いたよ。初音ちゃんも人間の心を取り戻したさ。本当に大切なものに気づいたさ。けど、初音ちゃんはヒロインを置いて行ってしまうことになる訳だし、ヒロインはこれから永遠を初音ちゃん無しで生きていかなくてはいけない。それは、幸せと言えるのか? 言って良いのか?
そもそも、本当の幸せって何だ?
と、ゲーム終了後も「幸せ」について、延々と考え続ける俺。エロゲーでこんなこと考えるハメに陥るとは思わなかったよ。侮れん、エロゲー。
まあ、登場する女の子(一部男)は全員落としたので、ハッピーエンドなのだろうと無理矢理納得することにした。今回、クリティカルヒットな萌えキャラがいなかったのは心残りだけど。

……ふっふっふ。後は、CGをコンプリートするのみ。
朝から絶不調(←精神状態だよ、鬱だよ)。
同居人と話をしていて、鬱病になってしまった諸悪の根源を色々思い出させられた。御蔭で引き篭り指数爆発。気分は、限りなく暗黒に近いブルー。
そんな俺を置き去りにして、容赦無く外出してしまう薄情な同居人。
俺は独り膝を抱えて鬱に耽る。別に好きでそんな状態でいた訳でないが。
そうこうするうちに予約の時間になったので、半泣きで病院へ。←感心にも治療をする心意気は失せていないらしい。
何時も通りに課題を提出し、問診。朝から抱えていた不安を一気に放出する俺。今すぐ何とかしたくて訴えたいるのに「徐々に解決するしかない」って、そんなのありですか?
俺の思考は、輪廻、振り出し、堂々巡り。
病院を後にしても、気分はすっきりしないまま。通常ならば、ちゃんと病院に行って治療をしていると云う自己満足が多少は生じて、前向きに生きている様な錯覚だけでも感じるのに。ずっと不安は消えることもなく、根拠の無い恐怖感が去ることもなく、思い出したくもない過去をまるで牛の如く反芻しながら歩いているうちに、とうとう泣き出す始末。毎週帰りに寄っている薬局でも、俺が泣きながら入って行ったので、何事かと思ったことだろう。
そのまま家まで辿り着いて、泣きながらまた、鬱に耽る。
思えば、鬱に罹ってから、同居人にはどれほど迷惑を掛けているのだろう。落ち込んでいる時に話を聞いてくれたり、どん底にいる時に生活の基本的な世話をしてくれたり、治療しないといけない時に病院を探してくれたり、こんな鬱病患者の俺のお守をしてくれたり……
と、最終的に此処まで考えて、同居人のありがたさを思い知った俺。他に感謝を表す手段は思いつけないけれど、せめてこの気持ちだけでも伝えたいと、お手紙を書くことにした。
内容を要約するとこんな感じ。

色々とありがとう。迷惑掛けてごめんなさい。さようなら。

数時間後。同居人が帰宅。俺の残した手紙を発見。
「真逆、これは遺書なのでは……」と思い掛けた、その瞬間。

俺の部屋から、どーんっ!
と、破壊音が聞こえたので、俺が単に寝ているだけと云うことが判明。
(俺は寝相が悪くしかも打撃系なので、ロフトベッドに寝ていると、たまに天井を蹴るらしい。)

……紛らわしい文面ですまん。

5月の長い夜

2002年5月9日
俺の心が泣いている 5月の長い夜
君のことを待っている 5月の辛い夜

グラスの氷が溶けても 客の 出入りは 絶えなくて
駅が見えるこのフロアから 君の姿 うかべる

Please come as fast as you can
Go on and on いつまでも 上がらせないつもりか俺を
君が定時に来られないと
知って何を言えばいいのさ クレッシェンド
淡い朝の光の中で つまらないこと考えて
君に「この野郎」とも言えなくて
客の声が またひびくのさ クレッシェンド

俺の心が泣いている 5月の長い夜
君の姿はまだ見えない 5月の辛い夜

客のコールは途中で 遮って卓に向かうのさ
ドアの手前で待っていて 俺が御案内に行けるまで

Please wait for a while
Go on and on いつまでも 待ち続けているさ君を
定時にサヨナラできればいい
僕の気持は いつもそうさ クレッシェンド
淡い朝の光の中で つまらないこと考えて
客に「この野郎」とも言えなくて
コールの声が またひびくのさ クレッシェンド

疲れ果てた朝にくずれて

俺の心が泣いている 5月の長い夜
君のことを待っている 5月の辛い夜
It’s alright, tiredness… It’s alright, just now
It’s alright, my girl 本当早く来てくださいよう

Please be about it and pardon
Go on and on たまにはね 辞めたくなるのさ此処を
この店にサヨナラできればいい
僕の気持は たまにそうさ クレッシェンド
淡い朝の光の中で つまらないこと考えて
店長に「この野郎」とも言えなくて
偏頭痛が またひびくのさ クレッシェンド

疲れ果てた朝に
Go on and on いつまでも
Go on and on いつまでも
疲れ果てた朝は
Go on and on いつまでも
Go on and on いつまでも


……バイトでした。
毎週この時間は3人バイトが入っているのだが、1人掛け持ちの仕事が忙しいと休みを取っているので、今日は2人でお仕事。でも、休み明けだし平日だし、毎週この時間は基本的にヒマなので問題無いだろう。と思っていたのが甘かった。
何だ、この金曜日にさえあり得ない混み具合は!!(絶叫)。
何時もより1人少ないので仕事が終わらないとマズイと思い、定時の30分前に入り、休憩も普段1時間取るところを30分で切り上げて戻ったのに、終わらない。まあ、それは良い。しかし。
次のシフト時間帯のメンバーが遅刻するとは、何てこったああああっ!?
一応、店長不在時に店を預かる時間帯責任者を任されている身の上としては、引継ぎを済ませずに帰ることができる訳も無く、結局定時より1時間遅れてやっと仕事から上がれたのであった。

上の詞は1人で彼女を待っている間に頭の中で流れていたもの。
多少字余り(字足らず)ですが、TM NETWORK"8月の長い夜"で歌うことができます。←注)ファンです。

生きてく強さ

2002年5月8日
外に出るのも何かをするのも生きて行くのさえ怖かった、3月。
最低限の日常生活を何とか考えられる様になった、4月。
楽しいと思えることを自分の意思でできるようになった、5月。

……今日、学校に行ってゼミに出席できた。

ちょっと前までは学校に行くことが、こんなに覚悟の必要なことだと思わなかったよ。学校に行けただけで嬉しいと感じるなんて、想像もつかなかったよ。毎日生きていると云うだけで素晴らしいと言える状況なんて、間違っても考えられなかったよ。
今まで、不登校の人とか引き篭りの人とか人生に絶望して自ら死を選ぶ人とか、理解しているつもりで内心馬鹿にしていた自分がいたことを、今こそ素直に認めるよ。寧ろ、自分自身にそんな部分が少なからずあったからこそ、実際自分が鬱病に罹ったと知った時にはダブルショックだったんだけど。自分が実はとても弱い人間だったことに。そしてそれに気がつかずに、自分は強い人間だと思い込んでいた自分の浅墓さに。
神様。こんな俺の傲慢に喝を与えてくれてありがとう。人間として強くなれるための試練をありがとう。生きる喜びと勇気を与えてくれてありがとう。鬱病万歳。明日からは他人に対して、もっと優しくなれるような気がするよ。BGM"ain’t afraid to die"by Dir en greyの荘厳な雰囲気に騙されて、そう思い込んでいるだけかも知れないけど。

落ち込んだりもしたけれど、私は元気です。

ゲーマーの条件

2002年5月7日
同居人とパソゲーで懐かしのテトリス対戦。
俺の育った家庭では、TVゲームなぞ現代の文明が生み出した時間を無駄に費やすだけの悪魔の申し子、と云う教育方針だったため、余りゲームをする機会は無かった。その御蔭か、俺自身、ゲームは好きなのだが、それに没頭することに関しては常に若干の背徳感と罪悪感が付き纏う。
そんな俺だから勿論、ゲームはヘタクソと言っても過言ではない。ってゆーか実際下手なんだけど。
ゲームの定石と云う概念を理解するまでに、まず時間が掛かる。キーコントロールがままならない。そもそも、テトリスのブロックが順次落ちて行く、ちらちら動く画面が許せない。
つまり、目がアニメーション慣れしていないし、指がコントローラ操作慣れしていないし、頭で理解できても素早く反応することができない。脳の機能に、徹底的にゲーマーとしての要素が掛けているのだ。←言い訳
当然、そんな奴が対戦の一方であるゲームが面白い訳が無く、勝負はやたらと低レベルな展開に。
同居人がレベル8に対して、俺はレベル3でないと勝てない。
優に、同居人と俺の間には2倍以上の差があるのだ。俺の可能性はそんなものか? それが人間としての差なのか? そんなの認めねえ。
と、何度チャレンジしても、結局俺の限界はレベル3(そして同居人は8)。

……強くなりてえ。

朝の5時からゲームとは、いい身分だな。お前ら
……ものもらいになった。しかも両眼。

連休明けは、ちゃんと朝起きて学校行くぞと心を入れ替える決心した俺。何でこう、人がやる気になっている時に限って不都合が起きるんだ、俺の身体。そこまでして学校に行かせたくないのか? 寧ろ、俺に大学を卒業させない様に、何か自然を超えた力が働いているとしか思えない。←考え過ぎ
毎回大切な学校行事のある度に、ものもらいになったり、風邪をひいて熱を出したり、生理痛が重かったり、鬱病だったり、目覚まし時計を掛けても起きられなかったり(これは俺がぐうたらなせいだと思うが)で、何度つらい思いをしたことか。はっ。もしや俺、病弱?(爆死)。

人間の身体って、本当はとても正直なのかも知れない。

h.NAOTOの甘い罠

2002年5月5日
先日購入したh.NAOTOのカットソー。早速バイトに着て行った。
仕事から上がって、更衣室で制服を脱いでいた時のこと。目の前に吊るされたカットソーの、胸元にプリントされている文字(英文)を何となく眺めていた俺を、物凄い衝撃が貫いた。今までこのカットソーのデザインに気を取られていてちっとも気がつかなかったけど、そこにはとんでもないことが書かれているではないか!!
うへえ。こんな凄いこと書いてあるなんて知らなかったよ。何か単語レヴェルでもう卑猥な感じ。道徳的で良識的な年配の方だったら、思わず眉を顰めずにはいられない感じ。俺の様な、お嫁入り前のうら若い乙女(爆笑)には、読むだけで顔を赤らめてしまう様な感じ。
こんな英文のプリントされている服なんて親の前で着られねえ。ついうっかり英語圏の人間の前で着られねえ。マークス寿子の前で着られねえ。
ってゆーか、これを着ていて、公然猥褻物陳列罪で逮捕されたらどうしてくれよう、h.NAOTO(ありえねー)。
ああ。折角新しい服を買って浮かれていたのに、このままこれはクローゼットにお蔵入りかなあ。
と、悲嘆に暮れながら帰宅。
同居人に「こんな凄いこと書いてあるんだけど、こんなの人前で着られなくない?」と相談。すると、
同居人「そんなプリント、単なるデザインだよ。誰も気にしないよ。着ちゃいなよ。折角買ったんだからさ」
俺「だって数年前に"BITCH"って流行った時に、問題になったじゃん」
同居人「馬鹿野郎。愛だ、愛が足りない!」
俺「……」
同居人「英文の1つや2つで折角買った服を諦める気か、うわはははは。
お前のその服への情熱はそんなものか。マイエターナルフレンドおおおっ!」
俺「……そうか。そうだね、兄さん。僕が間違っていたよ」
同居人「そうだ、そしてヴィジュアル系ファッションの星を目指すんだ!」
(以下略)

……馬鹿が2人揃うと、留まるところを知らない(実話)。

リンク御礼

2002年5月4日
PCを立ち上げてこのページを開いてびっくりした。
お気に入りに登録してくれている人がいる。
ってゆーか、カウンタ回ってるよ。やばいっすよ。
きっと日記のタイトルに「開化神眼」なんてつけちまったから、Dir en greyの虜さんが期待してアクセスしちゃったんだよ。
そりゃ、確かに俺はDir en greyの虜だけどさ。ヴィジュアル系を愛して止まないけどさ。一時期は、このジャンルとしてリリースされるCDと雑誌の記事を殆ど網羅していたと言っても過言ではない、痛い過去があるのは否定しないけどさ。
でも登録してくれたと言うことは、俺の文章を読んで気に入ってくれたってことだよ。そして今後少なくとも何回かは、チェック入れてくれる可能性があるってことだよ。多分。おそらく。きっと。
うわ。どうしよう。申し訳無いよう。←激しく動揺
「Dirの情報が何かあるのかも」とか期待させちゃってごめんな。つまらん文章読ませちゃってごめんな。単に俺のダメっぷりを書き流しているだけの日記でごめんな。生まれて来てごめんな。
ってゆーか、今までは誰も見ていないと思っていたからこそ、せこせこ文章書いて自慰行為に耽っていたのに、誰かが見ているかも知れないと思うと、恥ずかしくて恥ずかしくて(赤面)……なんて。
嘘言ってるんじゃないよ。本当は誰かに読んで欲しいくせに。
さあ、言って御覧。「恥ずかしい私の日記を読んでください」って。

……登録してくれた方、ありがとうございます。

原宿日和♪

2002年5月3日
天気が良いので同居人と外出。協議の結果、行き先は原宿に決定。
明治神宮前で電車を下りて地上に出ると、そこは灼熱地獄。そして、人。人人人人人……。あ。目眩が。←人ごみ嫌い
まずは軽くラフォーレ原宿に。
1階。BA-TSU。1月に念願だったスーツを買ってしまった幸福感が持続しているのか、余り魅力を感じない。
B0.5階。アトリエピエロ。此処でも前回、kanonの制服みたいなワンピース(色は黒だが)を買ってしまった満足感が持続しているので、軽く流す。これから暑くなって、ゴスロリでは過ごし難いと云うのも、魅力を感じない理由かも(←ゴスロリ失格)。
B1.5階。h.NAOTOで本日のヒット。
アミアミ(黒)の上に綿(黒)が2枚重ねになっているカットソー。綿の袖の部分が紐で肩口に繋がっていて取り外し可能(上腕の綿袖の間からアミアミが見える)。長めなので、肘下から布をくしゃくしゃに手繰り上げて指先を出して着る。綿裾がイレギュラーにカットされていて、その下からさりげなくアミアミが覗くのもお洒落。
スタッフに断りを入れて試着。……着難い。アミに指が引っ掛かる。袖が1枚目(アミ)と2枚目(綿)とそれぞれ独立しているので、腕を通し難い。しかも着ている最中に、本体から袖が外れた。うがあ。
……1枚はアミとは云え、2枚着ていると云っても過言では無いので、これからはちょっと暑いかも。袖を外して、両腕部分をシースルーで着られることを考慮に入れれば、買っても良いかな。
一先ず保留と云うことで、次に進む。
休日の混雑している竹下通りに突入。
そこで、同居人がセールで値下げしてあった白いスカートに注目。夏物のスカートが欲しかったと云うことで、2900はお買い得と早速GET。
通り沿いの如何にもヴィジュアル系っぽい(笑)衣装やらグッズを扱っている店頭で、同居人が黒いスカートを物色しているところで、思い出した。
俺「ちょっと中行って来て良い?」 同居人「何か買うの?」 俺「うん。手錠」 同居人「はあ?」 俺「前からずっと欲しかったんだよね、手錠」と云う謎の会話。俺、念願だった手錠GET。
更に下着だの靴だのアクセサリだの物色しながら、竹下通りをJR原宿駅に向かって歩く。またもやヴィジュアル系ショップで、これも以前からずっと欲しかったエナメルのヴォンテージパンツを購入。この時点では浮かれているので、これからの季節にエナメルは暑いだろうとか、これをはいてチャリに乗るのは無理だろうと云う単純な事実には、全く気づいていない。
ある程度物欲が満たされたところで、同居人が食欲を訴える。正直、俺は物欲が満たされた幸福感で食欲などどうでもよいのだが、少し疲れているのも事実なので、お茶にすることに。けれども、休日の昼下がりの原宿で、ウェイティングがかかっていない店などあるはずもなく、休憩は断念。ラフォーレまで戻って、決定を先延ばしにしていたh.NAOTOのカットソーを回収してから、帰ることにする。
h.NAOTOで御会計を済ませて振り向くと、同居人が一生懸命ワンピースを物色している。うう……厭な予感。満面の笑顔で同居人「ねえ、これ試着してみても良い?」……予感的中。
お前、何考えているんだ? さっきスカート買っていただろう? 大体休日の昼下がりのラフォーレ原宿、しかもh.NAOTOなんて、ヴィジュアル系大好き少女達がみんな試着したくて、フィッティングルームの前に列作っているじゃないか。あれが見えないのか? 早く帰りたいんじゃなかったのか?
ってゆーか、目的が済んだのにこんなところに長居していたら、今は一時的に満足している俺の物欲が、またふつふつと沸いてくるではないか。ほら。そこにあるスカートだとかTシャツだとかネクタイだとか。
……なんてことは勿論言えるはずもなく、大人しく待っている俺。多分、彼女に買物に付き合わされる男の心理ってこんな感じ(違)。
そして順番を待つこと30分。
試着の結果満足したらしくて、同居人は結局ワンピースを購入。
2人とも本日の戦利品にご満悦で、帰路についたのであった。

尚、今週いくら使ってしまったかは考えないように。
と云うものを、家からちょっと離れた所にあるスーパーで発見。
桜の香りのするスパークリングワインなんてお洒落ではないか。
もともと、桜は大好き。
蕾、一分咲き、三分咲き、五分咲き、七分咲き、満開、散桜、葉桜と、様々な表情を見せる桜の季節は毎年心待ちにして止まない。
ところが今年は異常気象のせいか、3月半ばの合宿前には蕾だった桜が、帰って来たら殆ど散っていたと云う悲しいアクシデント。加えて鬱病どん底だったあの季節は、外に出るどころではなくて、今年はすっかり見逃していたよ、桜(遠い目)。←後半の事情は主に自分のせいだが。
しかし、天は俺を見捨てなかった。視覚の桜こそ見逃したが、味覚の桜があったではないか。此処で桜のお酒と出逢えたことこそ、天の配剤。桜餅だとか、桜の塩漬けだとか、L’EPICIERのフレーバーティー"SAKURA"だとか、坂口安吾「桜の森の満開の下」だとか、Dir en grey"304号室、白死の桜"だとか、pierrot"ラストレター"だとか、ZIGZOのドラマーだとか、「桜」と云うだけでついうっかり購入してしまうこの俺。これが買わずにいられようか。ここでこの桜のお酒を買うことが、天が俺に与えたもうた試練。これを買うことが俺の宿命。いや、ここで買ってこそ男の誇り!!(既に意味不明)
などと、咄嗟に自分自身に言い訳しながらワインの瓶を片手にレジに直行(この間約0.2秒)。
家に帰って、氷で瓶ごとワインを冷やすのももどかしく、びびりながら(スパークリングワインは怖い)栓を抜く。ポン♪
肝心のお味の方は……
甘いです。ちと薬っぽいです。
でも、香りは桜の良い香りがするし、紫がかった桜色の湯呑茶碗(笑)に注いだ液体は、ほんのり色づいて風情あり。容器のせいもあって、ワインと云うより和風な気分が楽しめるお酒。
これが本当に満開の桜の下で、月とか出ていると最高なんだけれどな。
と、ふと正気に返ると、目の前はお世辞にも奇麗とは言い難い、全く風情の無い俺の部屋。
現実とは残酷だね。
それでも飲み出すとやっぱり良い気分になって、結局独りで小一時間程掛けて1瓶空にしてしまったのだった。
……今日も学校に行けなかった。

全く無気力でお外に1歩も出られない時期はつらいと思っていたけど、
やる気には満ちていても、実際何もできずに1日が終わってしまうのは、それはそれでつらいのう。
尤も、それで反省しなかったり自己嫌悪に陥いらなかったり罪悪感を全く覚えることが無かったのなら、人間として問題だと思うが。まあ、必要以上に考え過ぎてしまうことがないなら、鬱病になることもなかったに違いない。

でも「この性格で鬱病に罹ったなんて、ネタ的にちょっと美味しいかも」なんて思ってしまう辺り、我ながら全く同情の余地無し。
♪なだらかな丘の上緩やかに風が吹く届かないと解っても
 君のライヴに一枚申し込み用紙を今...♪
 (メロディ=Dir en grey/ain’t afraid to die)

本日は某バンドのスタンディングTOUR先行予約最終日。DMこそ随分前に届いていたのだが、経済的な事情と主に外に出るのが面倒と云う理由のため、ギリギリまで放っておいた。←注)ファンです。
ってゆーか、何時も気づくと土曜休日だったり、起きるとお日様が沈んでいたり、郵便局が開くまで眠くて耐えられなかったりして、なかなか申し込みに行けなかった(全部自分のせいなのだが)。郵便局って休日も取扱いしてくれれば良いのに。寧ろ、平日9時から16時までしか扱わないっておかしくない? その時間活動できない人間の人権無視してない? ってゆーか、そんな常識的な時間に起きて活動できるぐらいだったら、今頃立派な社会人になっていて大学5年目なんてやってねーよ(逆ギレ)。
と云う訳で、その日も早朝にバイトから戻って来た訳だが、家に着くと結局郵便局まで出掛けるのが面倒になって(郵便局とバイト先は逆方向)、目覚まし時計をちゃんとセットしてから、常用している睡眠薬を飲んで就寝。
実はこの睡眠薬。かなり強力らしくて、これの説明書には「夜中一時的に起きて仕事をする人は医師に相談し、服用を中止してください」などと説明書きがある程。そのためか、この薬を飲んで目覚ましを複数鳴らしても、定時に起きられた試しがない(単に俺がぐうたらなだけだと思うが)。
それなので、起きられずに郵便局が終了して、先行予約の〆切に間に合わなかったら、ライヴは断念しようと思っていた(申し込みに行く気力よりも睡魔が勝利したらしい)。←注)ファンだってば。
しかし。人間の精神力は侮れないね。
4時間後。見事に目覚ましが鳴ると同時に起床。まだ薬が切れていないらしく意識が朦朧としているのを
「俺の小宇宙よ、今こそ爆発しろ」
などと、訳の分からないことを叫びながら近所の郵便局へGO!
起きているんだか眠っているんだか分からない状態で、郵便振替払込金用紙に必要事項を記入し、お金を払って無事に手続終了。
それから家に帰って安心して二度寝したらしいのだが、実はちゃんと起きて郵便局へ行ったことは全く憶えていない。お財布の中身が減っていたことと、手元に必要事項を記入して今日の日付の消印のある受領証があることから、多分起きられたと云うことを推察するのみ。
神様。こんなダメでぐうたらな俺ですけど、愛はあるんですう。チケット当選させてください。寧ろ、生きる希望をください。朦朧とした意識の中、ちゃんと申し込みしに行った俺の努力を無駄にしないでください。と云うより寧ろ、この程度で「努力」とか言い張っている俺に、天罰を与えないでください(爆)。
Dir en greyのライヴチケットが届いた。
申し込んだことなんてもうすっかり忘却の彼方だったけど(爆)。
昨年10月に引越しをした際に、ファンクラブに転居届を出したにも関わらず、手違いでDMが届かなかったため、3月のライヴの先行予約には申し込みさえ出来なかった俺。
何のためにファンクラブに入っているかと云うと、自力でチケットを取るのが面倒だと云う一言に尽きるからなのに。勿論、自分で電話してチケットを取ろうとか、せめて当日会場まで行って金で解決(つまりダフィーより購入)なんて了見が元よりある訳も無いことは言うまでもない。←注)ファンです。
ファンクラブ先行予約。抽選に落ちる以前に、チケット争奪戦にさえ参加できなかった悔しさを噛締めることひとしお。ファンクラブ会員なのにライヴに参戦できないなんて、内心ファンクラブに対する不信感を募らせていた(一般発売で電話参戦しなかったのは主に自分のせいだが)。しかし。
うわははははははは。お前の実力はそんなものか、a knot!!
しかも2日分。6月4日神奈川県民ホールと7月1日大宮ソニックシティ。
各会場1枚づつで申し込めば良い席が取れるかもしれないと云う、姑息な手段が効を奏したのだろう(偶然だと思うが)。神奈川県民ホールは1階12列目、大宮ソニックシティは1階4列目(上手側と云うのが薫虜の俺にはちと不満だが)と云う快挙!!
ああ。虜で良かった。a knot会員で良かった。生まれて来て良かった。
と云う訳で、ライヴ行きます。例え雨が降ろうと、課題の提出日で当日あろうと、大地震で東京が壊滅しようと絶対に行ってやる。これでその日までは何があっても生きて行く覚悟ができたよ。生きる勇気をありがとう。
ってゆーか、例えライヴ前にアクシデントがあって参加できなくなったとしても(想像するだけで縁起でも無いね)、チケットが届いた瞬間のこの幸福感だけは、永遠に忘れないよ。
ライヴ当日、1人で孤独にウロウロして挙動っている奴がいたら、間違いなく俺です。良かったら捕獲してやってくださいな。

a∫

2002年4月28日
Miss ALICEでカットソーとTシャツを購入。
約2ヶ月ぶりのお買物。可愛い服を見て歩くだけで心が華やぐなんて、ふ。あたくしも所詮、女だったってことかしら(爆死)。
しかし、黒服ゴスロリコスプレ紛いにはこれからの季節は結構敵。布が黒い時点で何となく暑苦しい印象を抱かせてしまうし、レースだのフリルだの余計な布が多い分実際暑いし、紫外線はさんさんと降って来るし、化粧は汗で崩れるし。夏場は一般的な市場には(ゴスロリ御用達のお店は別として)黒っぽい服は出まわらないし、何より、今年の流行がフェミニンな調子らしくて、今イチ俺様の好みではない。
割と手軽にカッコイイ大好きなMiss ALICEも、今年のコンセプトは70年代リヴァイバルアフリカンテイストってことで、茶・緑・臙脂・生成りとちょっとくすんだカラーを多用。扉を開けると、黒白赤青紫と、判り易い色しか見当たらない俺のクローゼットには、今年の流行は間違いなくミステイク。
ってゆーか、どう考えても俺様のこの面には、似合わないぞフェミニン。似合わないぞ淡色。その辺は店のスタッフも心得ていて、そんなものは絶対にこの俺様には薦めない。どころか、どーよ。「君にはこれ似合わないよ」って客が手に取った商品を片っ端から取り上げる店員って(笑)。客に明らかに似合わないと云うことが分かり切っていても、おだてあげてなだめすかし、その気にさせて買わせるのが商売ってもんじゃないのか??(笑)
でも御陰様で「これは似合う」って言われた服は安心して購入を決意できるし、此処で買った服で後悔した物は未だ無いから感謝しているのだが。
そして俺内協議の結果、満場一致で購入を決定したのが上記2点。

1.カットソー
色=黒。ハイネック、7部袖。袖の一部が薔薇柄レースになっていて肌が透けるのがお洒落♪。同じレースが胸の辺りにもあしらってある。丈は股下ぐらいまででカットが斜め。腰が紐で絞れるので、パンツにも良く似合う。春秋は勿論、綿100%は夏の少し肌寒い日にもOK。
2.Tシャツ
前身ごろが蒼い薔薇を基調としたプリント柄(何となく水着っぽい)。袖と後身ごろが黒。首回りはスクエア。前のカットが斜めになっているが、丈は短め。ゴスロリなスカアトとも相性が良さそう。

新しい衣装を購入した時のメリットとして「進んでお外に出たくなる」と云うことが挙げられる。やっぱ誰かに見て欲しいのかしら?
研究室の新4年生歓迎会(つまり飲み会)。
学科の中でも「3K」と言われる厳しいと生徒間に評判の研究室なのだが、何故か2年生の終わり頃から此処に心惹かれていて、絶対此処に入るとダダを捏ねていたため、3年生からゼミや実験や見学会に参加させてもらっていた。そして昨年、本来ならば4年生で正式所属になるところを、突然の留年劇。御蔭でゼミや見学会や合宿にも「仮面4年生」として参加する肩身の狭い立場だった1年間。
ところが今年は正式所属ですよ、正式所属。
しかし新歓と言われても、そこはそれ。
新4年生を歓迎するイヴェントなので、院生が主に準備だの後始末だのの裏方を担当しているのだが、「新」4年生とは言えない俺が傍観している訳にもいかず、かと言って俺が働いていると、本来はお客様のはずの新4年生に「手伝わないといかんのかな?」と云う印象を与えてしまったりで、微妙な立場は昨年同様だった(爆)。でも本音として、去年1年お世話になっておいて、今年も新4年生面なんてできないさ。
すまん。院生のみなさん。でしゃばったりして迷惑なのは理解できるが、俺もどうすれば良いのか途方に暮れているんだ。

歓迎会は、振動実験のデモンストレーションからスタート。
巨大な振動台の上に全員で載って、加振を体験。
その後、会議室に移動して飲み。
所謂「普段食えない様な豪華な食事」に群がる新4年生。俺は食べるより飲む。ビール3本と缶チューハイ3本飲んだところで、助手の先生の「お前、何でも飲むんだな」の一言に撃沈。
良い加減で酔いが回って来たところで、恒例の自己紹介。明るく笑いを取らないといけないので話す内容にも気を遣う。タダ飲みの代償だと思えば、そのくらい安いものさと、持病の鬱について大幅に誇張と脚色を加えて講釈。暗に「だから余り俺に根を詰めさせるなよ」と言下に匂わせたのだが、先生の「忙しければ病気なんて吹っ飛ぶさ」の台詞に自爆。
M2の先輩の「この研究室では飴と鞭を使い分けます。実験などは鞭に当たる訳ですが、本日は我が研究室の三大飴の一つになります」って、大人数の飲み会が余り得意ではない俺には、これも結構鞭なんですけど(なんて口が裂けても言えねえ)。
今年は女の子が少なくて寂しいけど(理系なんてそんなものさ)、この研究室に入ってくる奴は,やたらとキャラが立っている様な気がする。

家に帰って、酔いが覚めたと思って常用している薬を飲んだら、一気に具合が悪くなって死亡。

久々に登校……

2002年4月26日
お昼に病院へ行く。
治療の一環として、自分の行動を認知するために毎日の行動の記録とそれに伴う感情やそこに至るまでのを心情をメモしなくてはいけないと云う宿題がある。1週間分を1日毎に細かく書いて、提出しなくてはいけない。
しかし、面倒がりなこの性格のため、毎日少しずつこつこつ書く、などと云うことができる訳も無く、病院に行く直前にまとめて書いたりしているので、余り治療の意味が無いと自分でも思ったり(苦)。そもそも学校に行っていない上に、引き篭りで一日中家にいる人間に、日付も曜日も時間の感覚もある訳が無く、何時何をしたか記憶を辿ろうとしても朦朧として結局1週間内容の全く無い生活をしていたのだなあと反省してみたり。それで日記をつけるためにネタになるような生活をしようと決意する辺り、本末転倒……。
大体、人に読ませることを前提として作成する文章を、面白くするための工夫をせずに書こうなんて、作者としての沽券にかかわると思い込んでいる辺り、何か根本的に激しく間違っているような気が(爆)。
何時も通りに問診を受けて課題を提出し、薬を貰った後、久し振りに学校に行く。実は20日振りぐらいの登校なので、凄いびびりながら研究室の扉を開けたのだが……そこには誰もいなかった。
俺のやる気を返せ。

おさかなは水の中

2002年4月24日
同居人が鯵を1匹買って来た。
通学途中の魚屋さんで、どんな魚を売っているのかちょっと覗くつもりが、お店の人の満面の笑みに、買わずには立ち去るのが申し訳無くて、購入せずにはいられなかったそうだ。
早速焼いて食すことにする。
戦利品の鯵は、鱗がつやつや身はぷりぷり眼はぴかぴかと新鮮そのもの。
1匹しかないので必然的に2人で箸でつつくことになったのだが、まるで飢えた猫がにゃごにゃごと魚に飛びかかるかの如く、数分で絵に描いた様に奇麗に骨になってしまった。(鯵なので骨が頑丈。)
骨に残っている身は勿論、頭蓋骨を分解して、脳味噌や眼球の周りの部分まで無駄無く食してしまうのは、我ながら如何かと思うが。
やっぱり新鮮な魚は美味しいね。
しかし、1匹ではやはり食し足りない様子の同居人。鯵は油で揚げて骨まで食すと、フライパンに油を入れて魚の骨を入れ、じっくり弱火で揚げて待つこと20分。
そろそろ頃合いと蓋を開けたら、鯵の骨は見事に黒焦げになっていた……
ネタとして狙ってもそんなに黒くならないだろってくらい無残に(笑)
教訓→人間、欲をかくのはほどほどに(笑)

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