1)いつも独りでいることが多いが、非常に忠実な奴隷が一人はいる。
2)動作が素早く、声もやたら大きい。
3)いつもはこそこそしているが、実は目立ちたがりやで、人前に立つと結構ハデなことをする。
4)色が白く、陽射しが苦手。
5)夜行性で、買物はほとんど深夜のコンビニで済ます。
6)態度が威圧的で、いつも偉そうにしている。
7)キスをするのが好き。
8)18世紀や19世紀のことについて異様に詳しい。
9)容貌は美しく、年をとっても全然衰えない。
10)自分の出生から現在までを延々と喋り続けることができる。
11)何年かごとに引越しを繰り返している。
12)ワインはいつも赤だ。
13)面食いで、美男美女を見るとすぐに言い寄る。
14)家系は非常に良さそうだが、たまに薄気味悪い笑い声をあげる。
15)人が指などを切ったのを見ると、飛んでいって血を吸いたがる。

こんな人がいたら、その人はもしかして……

ヴァンパイアかも!! (ひ〜っひっひっひっひ〜)←笑い声

トーキングヘッズ叢書第13巻
「アン・ライス・ウィズ・ヴァンパイア・ジェネレーション」より
(編集・発行 アトリエサード/発売 書苑新社)


ウチに来た友人が俺の本棚を漁って、この本を発見したらしい。
突然、奴は俺を指差して「君はヴァンパイアに違いない」と叫んだ。

……お前、明らかに自分に都合の良い単語しか目に入っていないだろう?
通常、自分の性別を認識させられる機会は(困ったことに)滅多に無い。
強いて云えば、外出時に御手洗に行く時や公共浴場施設を利用する時、迷わず女性用に入ることぐらいだが、これは敢えて性別を自覚して選択していると云うより寧ろ、習慣性の問題だと考えられる。
特別に満足している訳でないけど、今の性別を特別に不満に感じないし、異性が特別に羨ましいとも感じない。
たまに「今と違う自分になりたいなあ」とは思うけど。性別とは無関係に。
俺が自分が女で良かったと思うのは、髪を伸ばすこととスカートを穿くことが、社会的に認められていること。例え認められなかったとしても、そうしているに違いないがな(笑)。好きだから。
まあ、何を隠そう(別に隠しちゃいませんが)、多寡が染色体の1本や2本の細かいことは、如何でも良いと思っている。……そう。この日以外は。

それは忘れた頃に、やって来る。

結構、貧血症や冷え症や整腸薬常備は多い(俺データ。女性限定)。
その中で何故か俺は、立ち眩みも殆ど無ければ裸足で雪上を歩いても大丈夫(実験済)。食べれば食べた分だけ体重加算だし、絶食すればその分すぐ減量。女性特有の体調不良とは全く無縁な快適な日々を送っている。様に見える。一見。
しかし、そんな俺も実はこの日は外出を控える様にしている。何故なら

……文字通り、流血沙汰なんですよ(何故か小声)。

確かに血を見るのは大好きさ。ああ、好きだとも。
でもね。風呂で髪を洗っている数分の間にそれが来ていても気づかずに、流そうと思って何気無く下を見た瞬間、洗い場中が血の海だったりしたら、誰だってビビるだろ?? 一瞬、無意識のウチに自殺未遂でも図ったのかと勘違いして、思わず剃刀を確認しちゃったよ。
しかも何だか人より周期が短いらしいです(俺統計)。
人間の生体は月の引力に支配されていて、女性特有の現象がほぼ25日で訪れるのも月の影響とか。しかし俺の場合は多いと1ヶ月に2回も血を見ることが有り得る。ってことは、何だ。俺のバイオリズムはヒュペリオンか? 俺だけ違う天体の影響受けているのか? 俺は元土星人か? 寧ろ俺だけ、違う星の上に生きていたのか??
余りにも頻繁に血を見るので心配になって母親に相談したところ、「子供ができ易いから気をつけなさい」と、心温まるアドヴァイス。何のことやら。
子供と云えばこの前同居人が話していたのだが、出産経験の無い女性は閉経期に、更年期障害とは別の要因で体調を崩すらしい。何でも体内に溜まった毒素を、出産として体外に吐き出すとか(=胎児は毒の塊?)。同様に女性は月に1度、それで毒を排出しているらしいよ。未確認情報だけど。
……俺、毎日口から毒吐いて毎日文章で毒吐いて、それでもまだ、毒吐き足りないのかなあ??

そう云えば第2次成長期前。
2週間に1度は定期的に出る多量の鼻血に悩まされていた記憶が。

人より血の気が多いので、多少出血したぐらいでちょうど良いのかも??
PCに詳しい知人と世界的電脳都市秋葉原巡り。
朝10時半と云う、健康な時間帯に外に出るのなんて何ヶ月振り……
それにしても、昨日の今日でこんなに精力的に俺の面倒見てくれるなんて、彼は凄いなあ(自分も忙しいだろうに)。感謝♪

土曜日の秋葉原は「週末特価」なんてものがあったり、T・ZONEがリニューアルオープンしていたりで、当にヲタク天国(←独断と偏見)。
詳しい人って、本当良く知っているなあ。「此処には何が置いてある」とか「此処は何が安い」とか。そんなこと云われても……付け焼刃PC知識で虚勢張っている俺には、見ているだけでいっぱいいっぱいだったよ。実は。
PCの中身に関しては、俺の「何がしたいか。何ができれば良いか」と云う希望(と予算)に合わせて、彼が必要な性能レヴェルのパーツをチョイスしてくれるらしいので、俺は主に匣やディスプレイ等のPCの外見選びに執念を燃やす。どうせ自作するなら、今後愛でてあげるためにも、美形が良いじゃん?
一口にケエスと云っても、そこはそれ(どれなんだよ)。プラスティックの安価なものから、アルミ製3層塗装の高価なものまで各種取り揃えてあります。
ううむ。小さくて可愛いものはマザーボード内蔵になるから性能が限られるし、それなりの大きさのものを部屋に置くとなると、室内のインテリアにも関わって来るからなあ。シルバーでスタイリッシュに決めるか、黒でクールを演出するか、赤で専用機っぽく攻めるのも良いな……

色々悩んだ末にケエスは一先ず保留にして、ディスプレイを見る。こっちの方が種類限られているし、予算の配分も大きいし。
スペースの都合上と慣れているのと今後何年も使えることを考えて、液晶にすると云うのは決めていたのだが、思った通りなかなか気に入ったものが見つからない。
液晶でも相当の厚さがあったり、スタンド部分がゴツかったり、俺好みの細身の美形ちゃんにはそうそう巡り逢えないのね。と外見を諦めて安価に走りそうになった、その瞬間。

っいた! いたいたいたあああああああああっ!!

あるディスプレイ専門店で見つけちゃいましたよ。飛びきりの美形ちゃんを。
15インチで本体の厚さ2[cm]。直で繋げるから余計な付属品も無い。スタンドの首も細いし、脚も細くてとってもスマート。画像も鮮明で他のモニタと並んでいると明らかに綺麗で店員さんもおススメ。3年メーカー(MITSUBISHI)保証付。これでこのお値段だったら、全然予算の誤差範囲内じゃん。
おお。こんなところで待っていてくれたんだね、俺を(←勘違い)。
勿論その場で、連れて帰ることを決定した。
まあ。強いて云えば、画面の枠部分がパール入艶消しネイビーで、某ファミレスドリンクバーのコーヒーマシンを連想させられるところが気に入らないのだが(笑)。……美形だから許してやろう。

んー。後は匣さえ決まれば、次回は組立かあ。
決意した。激しく決意した。

近い内に絶対新しいPC組んでやるううううっ。

それは何時もの様に、長々とした長文日記を完成させた直後だった。
「ようし。これで後はペエジ上にアップするだけ」
その瞬間、Freeze my love(by GLAY)

……するか? そこで。その、タイミングで
ええ。プチっと行きましたよ。強制的に電源OFFと云うより、寧ろ俺が。

思えば、貴方とは長いつきあいだったわ。初めて出逢った7年前当時、貴方は最新機であたしになんか目もくれなかったわね。それが時代遅れを宣告されて、前のお勤めをお役御免になった失意のウチに、あたしのところにやって来たの。短い様で、長い4年間だったわ。貴方のことは、あたしなりに愛していたの。武骨で人が殴り殺せそうなその外見も、今更pentium?のその頭脳も、少し重い画像を動かすとすぐ凍りついたその笑顔も、あたしが切羽詰った時に限って大切なデータをフッ飛ばすその根性も。確かにあたしでは貴方の能力を活かし切れなかったし、メンテナンスを怠っていたのも認めるわ。でもね。実験のデータを何処かにやってしまったり、レポートの提出日当日に全ての苦労を無に帰したり、コミケの原稿完成直前に凍りついて動かなくなった、貴方の裏切りの数々をあたしは忘れていないわ。今となってはみんな良い思い出よ。あたしには貴方しかいなかった。だから今まで耐えて来たわ。
……でも、それも近い内にお終いね。

前から「新しいPC欲しいよう」ってなことは散々言っていたし、同居人もそれを勧めてくれていた。それで、自分で組んじゃえば良いじゃん? ってことで前から連絡を取っていたPCに詳しい知人に、この度正式に組立依頼。
本日はまず、PCの構造の基本的なレクチャー。

PCの組立に必要なもの。
1.ケエス(電源つき)
匣。最近は色々なデザインもあるらしい。
2.CPU
脳味噌。計算するところ。アホなので記憶はできないらしい。
3.メモリ
計算するために参照するデータを並べる机だと考えれば良いらしい。作業面積(容量)が大きい程、一度に処理できるデータも増える。
4.ハードディスク
データを保管しておける本棚だと思えば良いらしい。
5.グラフィックスカード
ディスプレイ上にデータを表示させる機能らしい。
6.サウンドカード
音のデータをPC上で扱うには必要らしい。
7.マザーボード
PCを構成するパーツを全て制御するところらしい。
8.ドライブ類
フロッピーとかCD-R/RWとか。

PCの中には何が入ってるかとか、そのパーツの名前とかは漠然と知っていたけど、実際どのパーツが何の機能を司って相互が如何云う関係になっているのかは、初めて知ったよ。
一つ利口になったな、俺。

心眼妄想 Victimization

2002年5月30日
雑踏の中で、数人で喋りながらタラタラ広がって歩いているグループが前にいたら、みなさんは如何しますか?
俺は、軽く妄想しています。取り敢えず。

物凄く急いでいたなら話は別ですが(そんな時は「失敬」と声を掛けて追い越してしまうのだが)、そこまで無理に押し除けてまで通る程急いでないし、いちいち発声するのも面倒だし、特に他にすることも無いし。
妄想の内容は大体、「この中の誰が一番可愛いのかな」とか、「一人だけ選んで延々と尾行して行き先を尽きとめてやろうか」とか、「俺が通り魔でなくて命拾いしたな」とか、そんな感じ。

「妄想」と云う単語を、「空想」とか「想像」とか「夢想」とか「幻想」と云う単語に置き返ると、少しイメエジアップする様な気はする。しかし、そのイメエジの背徳感や罪悪感や馬鹿馬鹿しさを表現するには、矢張り「妄想」と云う単語が相応しい。
創作のための手段として妄想したり、満足できない現実の代償として妄想するのではなく、

「妄想」と云う行為自体を楽しむために、妄想する。

これが、理想的な妄想家と云うものだろう。
況してや妄想高じて犯罪に及ぶなど、言語道断である。
もし親しい人と一緒に居て同じ様な妄想を抱いているのなら、その胸の内をお互いに明かし合って妄想を分け合うのも、妄想の楽しみ方の一つだろう。けれども自分の部屋で独りで妄想しているなら兎も角、公共の場で勝手に妄想に耽っているのであれば、それを全く表に出さない様に心掛けるのも、マナーの一つである。
俺も妄想に耽るのは大好きだが、余りに馬鹿馬鹿しい妄想をしてしまうと、つい微笑まずにはいられないのを我慢するのに、何時も苦労している。しかも俺の脳は授業中や実験中や課題作成中などしてはいけない時に、うっかり妄想が暴走してしまうので、油断できない。

しても良い時にしたいだけ妄想をする(そして他人に迷惑を掛けない)。

そんな粋な妄想家になりたいものだ。


最近のBGMは、オルフ"カルミナブラーナ"。
(勿論、先日のK-1 WORLD GP in パリ の後遺症である)。
同居人に、「君の部屋からたまに女の悲鳴が聞こえるんだけど、君、真逆、誰か監禁してたりしないよね?」と言われた。

……俺の妄想力も、まだまだ甘いな。
みなさんは、人生で最も重要な能力の一つは何だと思いますか?
俺は、プレゼンテーション能力ではないかと思う。

伝えたいことの全てが、必ずしも正しく相手に伝わるとは限らない。

チャートに入るCDの全てが良い音楽とは限らないし、粗筋が面白いからと云って面白い小説が書けるとは限らない。難易の差はあれ大学受験に必要な学力なんて多寡が知れてるし、幾ら人事担当だと云っても数分の面接では全人格は見抜けない。必ずしも良い企画のみが会議で承認される訳ではないし、仕事ができるからと云ってそれが常に認められる訳ではない。
全てがその価値の分だけ正当に評価されているなら、世界で一番売れているCDは世界で一番優れている作品と云うことになってしまうし、小説にあんなにペエジ数は要らない。予備校の人気講師なんて職業は成立しないし、相当の時間と人件費を割いて企業は就職試験に面接など行わない。如何見ても役に立たないものが商品化される余地など無いし、この世の中に無能な上司などと云うものが存在することなど有り得ない。
実際それが評価される分だけの価値がある必要は無い。「それだけの価値がある」と思われること、そう相手に思わせることこそが重要なのだ。
そしてそう思わせた見返りとして、金銭とか名声とか成績とか地位とか人脈とかを得ることができる。

「表現する」と云う行為は、別に特別なことではない。
確かに、音楽や小説や絵画や演技などのアーティスティックな表現を生業にしている人も、少なからず存在している。
しかし、相手に理解してもらいたいことを解り易く、伝えなくてはならないと云う意味で、人は誰しも表現者となり得る。
例えば、仕事。接客や相手企業との取引、書類の作成や会議での発言。
例えば、学校。授業中の質問や発表、試験の答案用紙やレポートの作成。
例えば、日常。相手との会話や感情の表出や動作。服装や体調管理まで。
「プレゼンテーション」の機会は、何処にでも転がっている。
当然のことだが、表現するためにはそれなりのテクニックも必要だ。伝えたい内容に関する知識や表現手段。要点の整理や情報公開の順序の構成。才能や経験。伝えたい相手に関する予備知識。また、リアルタイムで相手に接しているなら、相手の知りたいこと、解らないことを瞬時に見抜いて対処できる気配りと機転と反射神経も重要だ。
勿論、自分が受け手の立場にあったのなら、相手が何を伝えたいのか、理解する努力をしなくてはならないが。
そして、何かを表現する上で最も心掛けたいのは、これだ。


最後まで、相手に飽きさせない様に、工夫をする。


……そんなことを真剣に考えさせられた、本日のゼミ。
今日は何時もの先生の代わりに、M2の学生が臨時で講師を勤めた。
因みに内容は「実験に用いる計測方法とデータ整理法」だったのだが。

映画"MEMENT"

2002年5月28日
同居人がビデオを借りて来たので突如、2人並んで映画鑑賞会。

主人公レナードは、昔のことなどの長期の記憶はあるが、短時間の出来事を憶えられない。それで何事もメモしているのだが、紙切れは失くす可能性があるので、大切なことは自分自身にメモしている。だから彼の全身はイレズミだらけ。
そして、彼の鮮烈な記憶。妻の顔。殺される、瞬間の……
彼は妻の復讐をするため、有力な手掛かりと思われる情報を身体の隅々に刻みながら、犯人を探している。

映画を観る時に、物語自体を楽しむのは勿論のことだ。けれども俺は、演出……何を表現するために如何云う手法を用いているかとか、何処で複線を張っているかとか、何でそう云う画で撮っているのかとか……について、映画を観ながらも結構考えてしまう。これだけ多くの作品が世に送り出されている今日この頃、代表的なパターンは殆ど出尽くされた感があり、物語自体で斬新なものは滅多に御目に掛かれない。勢い演出が複雑になって来ているので、何処にどんな仕掛けがあるのか注意して観ていないと、鑑賞後もさっぱりオチが解らなくて、後味の悪い思いが残ることもある。
余りにも注意深くなり過ぎて、あから様な仕掛けだと、それが仕掛けだと云うこと自体に気づかなかったりもするが(例→シックス・センス)。

それで映画"MEMENTO"。
ごめん。注意して観ていたのだが、俺にはさっぱり理解できなかった。
時系列を現在から過去に遡って行くのだが、それが極短時間で(多分それが主人公の記憶できる時間の限界なのだろう)細切れにされている上に、その間にはモノクロの他の時系列のシーンが挿入されている。
最初は、過去に遡るのと現在進行形の出来事が並行しているのかとか、どっちかが主観でもう一つが客観なのかとか、どっちかが事実でもう一つが主人公の記憶の再現なのかとか、数パターンを考えて観たが、モノクロ編の共通項が掴めない。しかも全編、今の出来事までの経緯が、次のシーンで明かされると云う調子なので、それまで何が起こっていたか全て憶えていないと、何が何だか解らなくなる。
最初は何気無く観ていたのだが、途中から「ははん。こいつは俺の記憶力に対する挑戦だな」と、妙な対抗意識が沸いて来て、食入る様にブラウン管を見詰める俺と同居人(笑)。
……でも結局、何が何だか理解できなかったのだが。
本編終了後。結局テディとは誰だったんだとか、ナタリーは敵か味方かとか、途中で出て来ていた麻薬組織の件は何処へ行ったとか、主人公は自分でも記憶が飛んでいるのを明らかに自覚しているのに、何故そんな自分に恐怖を感じず普通に生活できるのかとか、怒りに任せて突っ込み捲った俺と同居人だった。
この映画は複数で観て、鑑賞後に記憶力テストをするのが面白い観方だと思います(笑)。

その後、口直しに何故か"天空の城 ラピュタ"鑑賞。
児童文学の王道を行く物語に、ほっとした。
矢張りエンタティメントは、頭使わないでも楽しめるのが良いわ。

MAD TEA PARTY

2002年5月27日
止められないあたくしの道楽の一つ、「紅茶」。
今日、数日前に注文していた茶葉が届いた。

昼下がりのティータイム。柔かな日差しに揺れる白いレースのカーテン。ロココ調の家具。お揃いのウェッジウッドのティーセット。一口含んだ薫り高い琥珀色の液体。BGMは"愛の挨拶"(エドガー・エルガー)。ドレスの膝に広げた物語に微睡めば、何処からか金時計を持った白兎が現れて、貴女を御伽噺の世界へ誘ってくれる……なんて

ええ。勿論大嘘です。

とっくの大昔に太陽なんて影も形も無いし、部屋の中はぐちゃぐちゃだし、ポットは妖しい生物(おそらくトンボだと思われる)の模様でカップ代わりに茶碗だし、俺の服装は如何見てもヲタクで眼鏡ずり落ちたりしてるし、目の前にあるのはPCのモニターだし。そもそも、紅茶をガブ飲みしている時点で、何か激しく間違っている様な気が。
「優雅なティータイムのひととき」なんて単語は、見果てぬ夢のまた夢。それこそ、何処の御伽噺ですか? と、こっちが訊きたい(笑)。
……でもやっぱり好きなんだよな、紅茶。
俺的紅茶種類別消費量のシェアはその80%をダージリンが占めるが、この季節(ちょっと遅いけど)に外せないのが、これ。

L’EPICIERのハーブティー、"SAKURA"(期間限定3月〜5月)。

紅茶をベースにして、乾燥させた桜の葉の塩漬けをブレンド。桜餅の様な甘い桜の香りがして、仄かな塩味がアクセント。和菓子には勿論、洋菓子にも不思議に良く合うお茶である。桜の香りがお好きな方には、是非おススメ。
数年前に偶然発見して即購入。以来、俺にとってこのお茶は、毎年欠かせない歳時期アイテムとなってしまった。今年も期間終了前に買いに行こうとは思っていたのだが、出掛けるのが何だか面倒で結局今頃になって通販を利用。いやあ。家に居ながらにして、欲しい物が手に入るって便利な世の中になったものだ(そして引き篭り度はますます加速の傾向に)。
でも、幾ら気に入っているからと言って、もうすぐ販売期間が終了してしまうからと言って、400gも購入するのは流石に調子に乗り過ぎだったと、届いてから反省。それって「期間限定」の意味無いじゃん……
ってな訳で、希望者にL’EPICIERの"SAKURA"茶葉御裾分け致します。

同居人に早速、届いたお茶を淹れて飲ませた感想。
「匂いは桜餅なのに味は紅茶なんて、変なのー」。
この紅茶音痴め。(←奴は珈琲党)
K-1 WORLD GP in パリをTVで観戦。

格闘技には何故か心惹かれるものがある。だから俺は結構、TVで放送されているK-1とかボクシングとかプロレスとか格闘技の試合は観るのが好きだ(実際チケット獲って会場まで足を運ぼうとまではしないが)。
両親は俺を、深窓の御令嬢として育てたかったらしく、TVを観ていると「そんな野蛮なもの、観るんじゃありません」と怒られたものだが(笑)。

それで、K-1 WORLD GP in パリである。
ジェロム・レ・バンナVSマーク・ハント。
「事実上の決勝」とまで言われた昨年12月。ハントに破れてリベンジを誓ったバンナは、猛烈なトレーニングを積んで更にキックに磨きを掛けていたそうな。
リング上で不敵(何故か彼は常に不敵に見える。俺には)に待ち構えるマーク・ハント。赤いライトにライトアップされた花道を"カルミナブラーナ"第1曲(オルフ)でドラマティックに登場するバンナ。流石地元だけあって観客は総立ちで迎える。
1Rゴング開始直後から、猛烈な攻防戦を繰り広げるバンナとハント。ハントが熾烈な攻撃でバンナをロープ際まで追い詰めれば、次の瞬間立場が逆転したかの様に、今度はバンナがハントをロープ際まで追い詰める激烈なパンチを繰り出す。と、そこでバンナのハイキックが炸裂っ!! 入った! 様に思えたのだがハントは倒れない。一瞬怯んだかの様に見えたものの、更にパンチパンチパンチ。行け。そこだ。殴れ。やれ。やっちまえ。
余りにもの苛烈な打撃戦に、最早どっちの応援をしているのか考える余裕も無く、TVの画面にクギづけの俺。
2Rゴング開始直後、バンナの右フックが炸裂。ハント、ダウン。「撃たれ強い」と評されるハントが、生まれて初めてパンチによりダウンを奪われる。が、カウント内に起き上がり、ファイティングポーズを取ったハントは再び猛攻に。まるで何事も無かったかの様に猛パンチを繰り出し、今度はバンナに右アッパーがヒット。バンナ、ダウン。
その後は両者ともにフラフラで殴り合う。殴り合うのだ。
昨年のK-1覇者のプライドと、地元フランスで倒れるにはいかないと云う執念。意地と意地のぶつかり合い。俺には、ハントの方がややダメージが大きく、バンナの方が優勢に見えるのだが、ハントは倒れない。殴られながらもパンチを返す。撃たれ強いを通り越して非常識だと思える程に、あれだけのダメージをものともせず、攻撃を続ける。
この辺りになると会場の観客も総立ちだが、TVの前の俺も興奮の余り、思わず椅子から立ちあがってしまった。
勝負の行方が全く予測できない、物凄い展開となったこの試合。
しかし、1Rでヒットしたハイキックで右目をやられたのか、右目をかばったハントに容赦無くバンナの左ハイキックが炸裂。2R終了直前で、ハント再びダウン。ふらつきながらも何とか立ち上がるハント。此処で2R終了。
このまま両者フラフラで3R突入かと思われたが、そこで青コーナーよりリング内にタオルが舞う。ハントの右目の負傷がかなり深刻らしく、試合続行は不可能とハント陣営が判断したため。
結局、2R、TKOでこの勝負はジェロム・レ・バンナが制した。

試合はバンナの勝利と云う結果に終わったが、互いに意識を半ば失い、足下も覚束ないながらも、勝利への執念は失なわないで攻撃を続ける、このバンナVSハント戦は、歴史に残る激烈で凄絶な名勝負と言っても過言ではないだろう。
物凄い感動と勇気を貰ったこのファイトに「ありがとう」と言いたい。
……などと、たまには真剣に感動した俺だった(笑)。

祭の夜

2002年5月25日
唐突ですが、みなさんは祭の喧騒を如何思いますか?

前に住んでいた地域ではこの季節に商店街のお祭があって、その喧騒が風に乗って俺の部屋まで聞こえて来たものだった。賑やかなその雰囲気に心踊らされ、つい外へ誘い出される俺。……でも、私は独り。
いいもーん♪ 独りでヨーヨー釣りとかやっちゃうよ。輪投げとかやっちゃうよ。スーパーボール掬いとかやっちゃうよ。型抜きとかやっちゃうよ。近所の子供達の中に良い大人が混じって、上手く型が抜けるまで、必要以上に意地になったりしちゃうよ。
……そして、戦利品をぶら下げて帰宅後、遠くに終わらぬ祭の喧騒を聞きながら、更に孤独感を噛締める俺。本当、何やってんだか……

祭の喧騒と云うものは、甘く刹那い様な郷愁を呼び起こす。

と云うのは、俺様の機嫌が良い時に限られるものであって、俺は殆どの場合機嫌が悪い。そして、そんな時には、祭の喧騒に多少の苛立たしさを感じたりもしてしまう。

……1日中、ぽんぽこぽんぽこ、やかましいんだよ。

祭に無関心な人間にとって、祭の喧騒は騒音以外の何ものでもない。その辺の住民全員が、祭を心待ちにして止まないと云う訳では無いだろ。御近所の皆さんにもっと気配りを見せろ。ぽこぽこぽこぽこ、太鼓の音は遠くまで響くんだよ。狸囃子かっつーの。寧ろみんなで、エレクトリックドラムとか使って消音を心掛けろ。それで防音マスクの中でマイクで音拾って、PAが編集して全員でヘッドフォンでモニタリングしながらだと、静かにお祭ができるじゃないか。心配するな。「見物の方にもヘッドフォン、貸し出しあります(有料)」。

日長1日、近隣で祭囃子聞かされると、お祭に好意的になれなくなって行く、自分を発見するものだ。確かにね、一年365日の中で3日間ぐらい、力一杯騒いで日頃の鬱屈を解消することは、大切だと思うよ。でも、今日と云う日は二度と返って来ないんだ(ん。俺、良いこと言う)。
俺に静かな日々を送らせてくれ、頼むよ(切実)。

毎年、祭囃子に叩き起こされて、年々祭が嫌いになって行く、俺。
……そんな時間まで寝ている方が、如何かしているとは思うが。

[KR]cube

2002年5月24日
本当に怖いホラーとは、ありふれた日常の景色の中に、徐々に不気味に忍び寄る黒い影を、巧みに織り交ぜているものである。

それは何気無い、何時もの授業風景だった。

「じゃあ、次は強制振動の方程式。このばね定数Kが……(以下略)」
2質点系振動方程式の説明。
何を隠そう、この式はことある毎に登場するのでお馴染みではあるのだが、此処のとこの引き篭り生活ですっかり忘れ果てていたのと、基本中の基本の数式でも矢張り難しいので、真剣に聴いていた。つもりだった。
……しかし、人間の集中力には、自ずと限界と云うものがある。

「それで、このRより刺激関数が導かれる訳で……」
「剛性マトリックスKが……」
「固有ベクトルRが……」
「Kが……」「Rが……」
K……R……
KR……KR……

♪くるり、ふらり、ふわり、くらり くるり、ふらり、ふわり、くらくらり

俺の頭の中で、何時しか"[KR]cube"Dir en greyが流れ出す。

と、またもやそこで先生の声が。
「それで、コンクリートの場合は……」
……コンクリート?

♪何処までも逃げ回ろうとしている コンクリートの透き間を

ああ、俺の脳内スピーカー(LEFT)から、今度は"Dejavu"LUNA SEAが聞こえて来た(RIGHTスピーカーはDir)。混ざり合う2つの旋律。
此処までは良い。誰しも経験があるだろう。退屈な授業中にお気に入りの音楽が、頭の中で勝手に再生されることなど、日常茶飯事だ。

しかし、次の瞬間、舞台は一気に血塗られる。

……"[KR]cube"の[KR]が「河村隆一」の略だったら、怖いよな。

ついうっかり、そんな妄想をしてしまったから、さあ大変。
俺の脳味噌は、匣と河村隆一の笑顔でいっぱい。
柚木加菜子の如く匣にみつしりと詰まって「ほう」と笑い掛ける、河村隆一。冷蔵庫の扉を開けるとそこに、河村隆一。映画"cube"のトラップの代わりに、河村隆一。俺の部屋(6畳間)の扉をがらっと開けると、部屋一杯に膨張してみつしりと詰まった、河村隆一(しかも何故か頭部のみ)。
それで、扉と同じ大きさくらいに拡大された瞳が、畳一畳分の瞼を動かして、可愛らしく瞬きとかして、俺を見詰めるんだぜ。
怖い。……怖過ぎる。(お前がな)

……俺の、卒業への道は、遠く険しい。

愛書家の朝食

2002年5月23日
居間を掃除したついでに、居間の本棚も整理した。
俺と同居人と2人が読みそうなものは、居間の本棚に共用として出しても良いことになっている(所有権は基本的に購入者)。

2人とも活字中毒で、1日に最低でも1冊は本を読まないと気が済まないので、必然的に蔵書が多い。本棚には当然の様に、1段に奥と手前で2段分の本が収納されている。奥にある本の背表紙は通常では見えないから、本を本棚にぶち込む時に、何処に何が詰め込まれているかも頭に叩き込まないといけない。でないと、読みたい本1冊探し出すのに全部出さないと見つけられなくなるし、戻す時に1冊位置を間違うと5冊ぐらい入らなくなるし。
まずは全ての本を棚から出して床に積み上げて行くのだが、その時の室内の様相は酸鼻を極める。いやあ。これだけの本をこのスペースで収納できるんだから、本棚を発明した人って偉いなあ。
2人揃って版型・作者・発表順・出版社・装丁・ジャンル・傾向・内容・属性・閲覧頻度、全てにおいて、統一性の無い本の陳列の仕方は許せないと思っている上に、それぞれの分類の仕方には個性があるから、なかなか意見が一致しない。

同居人「じゃあ、新書版の小説は作者五十音順優先ってことで」
俺「作者が同じ場合は、発表順な」
同居人「……あ、か、さ。次は、朱能将之かな?」
俺「ごめん。小野不由美、忘れてた」
同居人「何ぃっ!? じゃ、井上裕美子の次だね」
俺「あ。浦賀和宏、まるまる6冊発掘しました、隊長」
同居人「ってゆーか、京極夏彦。何で1冊がこんなに厚いんだ?」
俺「それを言うなら、清涼院流水。そのペエジ数は本当に必要なのか?
本当に、その厚さだけの価値があるのか?」
同居人「うわー。栗本薫"グインサーガ"1段占領だよ」
俺「しかもそれ、現在進行形で増殖中じゃん?……」
2人「やってらんねー」

しかし2人とも作業に勤しんだ御蔭で、1時間程で整理完了。途中で読書に耽らなかったのが勝因ですな。(「これ仕舞っちゃう前に、読んでおこう」とか馬鹿な了見を起こして読み始めると運の尽き)。でも同居人は、自室に撤去しようと分類した本を、後でやっぱり読んでいたが(笑)。
カウントしてみたら、約450冊あった。各自撤去した分も合わせて、約500冊ってことか。意外と少ないな。でも、共用に出していた分だけで500冊ってことは、俺と同居人が各自で部屋に置いてある本を考慮に入れると、単純に3倍しても、この家には1500冊は本があるってことだ。
しかも俺の部屋の本棚なんて、文字通り寄木細工だし。実は本棚に入りきらなかった本が、押入れに箱で積んであるし……それに

本とは、何時の間にか増殖するものだ(断言)

布団圧縮袋みたいに、書籍も圧縮して省スペース収納できないかなあ?
例えそんな方法があったとしても、本への愛が勝って、しないと思うが。
……起きたら、朝7時だった。
(SE.交響曲第5番ハ短調「運命」第1楽章 ヴェートーヴェン)

何やってんだ、俺。
今日の朝10時には、ダイニングセットが届く予定なのに。掃除するって大見得切ったのは、何処の誰だ? ワックス掛けるって言ったのは、何処の誰だ? 丸4日間もあったのに、何一つ手をつけてねーじゃねえか!
と、慌てて大掃除開始。時ならぬ物音に、同居人も自室を出て参加。

まず、共用に出しておいた炬燵机を撤去するために、俺の部屋を片付ける。取り敢えず居間に物を運び出して、要らない物は捨て捨て捨て。冬物の衣類は洗濯洗濯洗濯。プラスティックのケエスに詰め詰め詰め。押入れを整理整理整理。
予定より大分押してはいるが、9時半には居間が片付き、ワックス掛けができる状態にはなる。
最初に、住居用洗剤で床の汚れを落とす。生活している時は、見なかったことにしていたけれど、汚いなあ(笑)。特に台所。
そして、水拭きを2回行い、洗剤の成分をしっかり落とす。
日頃のぐうたらが嘘の様に、テキパキと作業を進める俺と同居人。
そこへ、待望の荷物が到着。一刻も早く荷物を解いて、新しいダイニングセットにこんにちはしたいところだが、此処で本能のまま行動してしまうと、今日中に片付かないことは火を見るより明らかなので、我慢我慢。
床の水がすっかり乾いたのを確かめて、ワックスを掛ける。
フローリング床材に半年に一度はワックスを掛けるのが、建築物を健康な状態で維持するために必須なのだよ、明智君。
と、どうでも良いところで、建築学科の学生らしい知識を披露する俺。馬鹿話をしながらだと、作業も速く進むものだ。
ワックスが乾くまで30分程は、室内は立入禁止地区になるので、その間を利用して食事に行く。

戻って来てから早速、わくわくしながら梱包を解く。
可愛い。凄く可愛い。自然の木目を活かした艶消しの黒いダイニングセット。この手触りが、また良い。軽いのが、良い。木と塗装の入り混じった匂いさえも、馨しい。狂気乱舞で新しいダイニングセットを部屋に搬入する、俺と同居人。ミリ単位でテーブルの位置を調整する、俺と同居人。無意味に椅子に座ったり立ったりする、俺と同居人。

部屋も奇麗になったし、悲願のダイニングセットも導入したし、これでもう、何時子供ができても大丈夫。

……如何やって作る気だ?

そんな所へ、運悪く新聞屋さんが来る。
引越しから半年。当時半年で契約していた新聞の期限が切れたので更新のお伺いに来てくれたそうだ。

新聞屋「あの、新聞の更新を……」
同居人「はい。ええと、取り敢えず1年で」
新聞屋「ありがとうございますっ!(表情が輝く)……あの、これ、良かったら。洗剤なんですけど」
同居人「あ。ウチ、洗剤決まってるんで結構です」
新聞屋「……そうですか(ちょっと哀しそう)。代わりに映画のチケットどうぞ」
同居人「……(そう言えば、オウリ映画観るよな)。ありがたく頂戴します」
新聞屋「あ、奥様。旦那様の分も、どうぞ」
同居人「気遣い、ありがとうございます。2人で行きます♪」

……旦那かい? 俺は、キミの旦那なのかい?

ってゆーか、そこで調子に乗るな(笑)。

NG word集

2002年5月21日
俺が、人に言われて落ち込む台詞。


1.「日記つまんないんですけど」
……読むな。

2.「本当に鬱病なんですか?」
虚勢だよ。暗いだけの文章を書いても、俺が暗黒度倍増なだけだろうが。

3.「学校は卒業できそうですか?」
俺も、そこが知りたい。

4.「就職は如何するんですか?」
却下だ、却下。

特に、4.。毎週訊くなよ、就職指導課。


人は、生まれ変わる代わりに、狂ってしまうのかも知れません。

Welcom to my TERRITORY

2002年5月20日
リンク登録して見ました。

如何云う基準で「お気に入り」登録しようか、ずっと考えていた。
1.俺の日記を読んでくれている方との、相互リンク
2.全然分野が違う人達の面白い日記を、勝手にリンク
3.明らかに筆者が途中で飽きて、更新もされておらずカウンタも回ってない様な、やる気の無いものだけを、意図的に選んで敢えてリンク

……普通に1.を選択することにしました。
この日記のリンクは、暫くは基本的に「相互リンク」で行きたいと思います。
今後もリンクしてくださる方がいらっしゃれば、相互リンクしたいと思っています。「俺の日記、勝手にリンクしてんじゃねーよ。コラ」と云う方は、個人的にメエルで御連絡くだされば、お気に入りから登録解除致します。
"autism-自閉症-"にいらした方。是非是非リンク先も訪問してみてね♪
解っていると思うけど、くれぐれも粗相の無いようにな(←偉そー・笑)


Welcom to my TERRITORY

相互リンク記念に、個人的なプロフィールなぞを書いて見ました。

名前 オウリ
年齢 約1/4世紀分。精神年齢推定3歳ぐらい。
性別 メンタル・フィメール(by大原まりこ)
棲息 東京都。心は第七天国(何処やねん)
出没 主にJR山手線環内。ライヴ会場。たまに学校
家族 同居人1名。僕はキミの飼い猫。寧ろ共食い
機械 初期東芝Dynabook。人が殴り殺せそうな奴。OSはかろうじてWin98

容貌 性別が男だったら、多分男前(夢ぐらいみさせろ)
外見 根拠は無いけど偉そう。本人は「(本来の意味での)カリスマ」と言い張るが、人は「威圧的」と云う。
性格 凝り性で飽き性。大雑把で適当だが、どうでも良いとこで几帳面
性癖 潔癖症で神経質(主にどうでもよいところで)
病歴 鬱病(軽傷。回復中)。他者の副交感神経系優位状態認識における生理機能影響症(ZONAPHA病)

趣味 主にインドア系。ヲタクより。
特技 ギャラクシアンエクスプロージョン(笑)
好物 美形。怪談。妖怪。全国各地津々浦々の伝説。歴史・宗教・民俗学。古代文明。遺跡。廃墟。児童文学。軍服。人形。京都。博物館とか美術館
食物 ハンバーグ。ネーブルオレンジ。
紅茶 F&M ダージリンBOPリーフ
酒類 ジャックローズ。ネグローニ。他、カクテルは主にラムベース。バーボン派(I.W.ハーパー)1本が限度(ボトルで)
煙類 伽羅。FREE(日本香堂)。lisnの商品
音楽 ヴィジュアル系全般。女性Vo.では圧倒的にビョーク
書籍 小説40%。漫画30%。学術書30%。目指せ年間1000冊
小説 芥川龍之介・泉鏡花・上田秋成・江戸川乱歩・岡本綺堂(以下略)。
さて仲間はずれは誰でしょう?
漫画 水木しげる。1世代前の週刊少年ジャンプ系。最近読んでない
絵画 ベクシンスキー。古典も好きだが、割と現代絵画より
映画 往年のSF名作(STAR WARS万歳)。ホラー系(スプラッタ上等)。監督はヒッチコック。ティム・バートン
舞台 一時は寺山修司にはまっていた(笑)
建築 丹下健三(都庁とか)
楽器 ピアノ20年・ヴァイオリン17年・ギター3年程
画材 殆ど鉛筆、copic。たまにリキテックス。最近描いてない。
服装 持っている服の80%はMiss ALICE。自宅では主にヲタク系。
電車 営団地下鉄東西線。JR東北新幹線やまびこ
カラオケ18番 "いばらの涙"L’Arc〜en〜Ciel

嫌い 怠いこと。面倒なこと。起きること。生きること

座右の書 「幽霊塔」江戸川乱歩
座右の銘 無敵は素敵、勝利はプラズマ


この日記を読んで感想のメエルなんかをくれたりすると、筆者は非常に喜んで、ちょっとだけ生きる希望を持ったりします。「こんな奴だけど、もうちょっと生かしておいてやっても良いかな」と思った方は、心温まる励ましのお便りをください(笑)。
それと、筆者にムカついても、ウィルスを送りつけるのだけは勘弁してください。LANで繋がっている同居人のPCまで、共倒れです。
寧ろ俺なんかより、同居人に恨みとかある方は、こっそりメエルで告げ口してくれれば、貴方の代わりに俺が個人的に2、3発殴っておくんで。

鏡の中は日曜日

2002年5月19日
「お前は何時も日曜日だろ」とか

そーゆー突っ込みは、止めてください。


落ち込みます。


……掃除は? (寧ろ自爆)
♪いつか二人で撮りたいね 夏の暑い頃に
 俺の怯えたこの写真を、あなたにも見せたい
 (メロディ=GLAY/Winter,again)


態度はデカいが気は小さい。野次馬根性は豊富だが基本的に臆病。超能力や擬似科学や心霊現象は阿呆だと思うが完全否定しきれない。
俺のそんな困った性質の困った性癖が、これだ。

"USO!? ジャパン"(TBS)を毎週欠かさず鑑賞(笑)。

いやー。怖かったね、今週の心霊写真スペシャル。
同居人が留守だったので独りでTVの画面に見入っていたのだが、怖い。
少し開いている俺の部屋の襖が、気になって気になって仕様が無い。暗い俺の部屋の中から、何かが覗いていたら、如何しよう。そう思って襖を閉めてみたが、気になる。
何かが起こっていたら如何しよう。誰もいないはずの、俺や同居人の部屋で実は何かが蠢いていたら、如何しよう。窓の外から何かが覗いていたら、如何しよう。ってゆーか背後に誰かいたら、如何しよう。
そう云えば、この建物。立地条件も建築設備も居心地も凄く良い割に、凄く家賃が安価なんだよな(だから入居を決定したんだけど)。
実は前に何か因縁が……?
などと考え出すと、不吉な考えが後から後から沸いてくる(考え過ぎだろ)。
しかし、もう後戻りはできない。恐怖感が心底染みついてしまった今更、TVを消して他のことをする訳にもいかず、結局最後まで見てしまった。
何時もは番組が終わった後、何だかんだだらだらしてからバイトに向かうのだが、独りで部屋にいるのが怖いので、番組終了後速攻で家を出ることにする。本当は風呂に入ってから行く予定だったのだが、密室に独りで篭るのは怖いので、却下。荷物を自分の部屋に取りにいく時も、何時もは面倒で電気なぞ点けないのに怖いので、マメに点灯する。御手洗いに入る時も怖いので、ドアを完全に閉めない(笑・同居人が突然帰って来たら如何するんだ?)。
チャリを取りに行く時も、何時もは暗くても平気なのに怖いので、当然駐輪場の照明を点ける。蛍光灯の無機質な明滅と、日に当たらないコンクリートの黴の匂い、不規則に並んだ自転車の影、何故か静まり返った空間。
怖い。怖いよう。びくびくしながら、震える手で自転車の鍵を外す。
こんな淋しい場所からは一刻も早く、立ち去りたい。
そう思ってチャリを動かそうとするのだが、動かない。背筋がぞくぞくする。冷や汗が吹き出す。押しても引いても動かない。もしや

れ、れ、れ、れ、霊が、霊が、霊があああああっ!?

そこには自転車の車輪に伸びる白い手が!!

と思ったら、何時もは掛けないチェーンキイを今日に限って偶然掛けていただけだった(爆)。落ち着け、俺。
その後バイト先に到着するまで、何時もはノーブレーキで飛ばす下り坂も、霊が取り憑いていてブレーキが効かなくなっていたら怖いので、慎重に下る。何時もはブッちぎる点滅信号も、霊が取り憑いていて実は赤信号だったら怖いので、ちゃんと一時停止。歩道を走っているつもりでも、霊に取り憑かれいる車が突っ込んで来たら怖いので、周囲確認。
最早、注意深いと云う単語を通り越して、単なる挙動不審な俺。
今冷静に考えると、自分でも自分の臆病っぷりが滑稽だったよ、本当。

これを書いている間に当時の恐怖感がフラッシュバック。
そこへ同居人帰宅。
その物音に、文字通り悲鳴を上げて飛び上がっちまった小心者の俺……
……部屋を一掃しようと思う。

書類のばら撒かれた机の上を均して、無理矢理PCを置くのは止めた方が良いと思うよ。寄木細工の用に詰め込まないと本棚に入らないからと言って、床に本を山積みにして、慌てた拍子に蹴躓くのは悲しいと思うよ。L’Arcの昔のアルバムが聴きたいなあと思っているのに、CDの山からいちいち発掘しないといけないから、ずっとDir en grey"鬼葬"で我慢しているのは如何かと思うよ。自室に置くと見つからなくなるからと言って、共用スペースに私物を置くのは、いかんと思うよ。必要なものが必要な時にすぐ見つからない部屋で生活しているから、全て面倒になってやる気が無くなって、結局ますます鬱屈して行くんだと思うよ。と、反省した。激しく反省した。
俺の部屋はインテリアにも全く拘っていないし、余計な小物やディスプレイも少なく、同年代の女の子の部屋と比べれば、かなりシンプルである(と思う)。部屋にある小物と言えば、実家から持って来た数点の縫いぐるみと、試験管やビーカーなどの理化学用品、フルタのおまけの妖怪フィギュアぐらい。同様に、同じ趣味を持つ人達(つまりバンギャル……笑)としても、俺は壁にポスターとか貼らないし、雑誌も最近全然買っていないし、トレカとかも集めていない。あ。CDも最近新しいの買っていないな。
俺の部屋が散らかる殆どの要素は、書籍とCDと服ぐらいである。ただしその3大要素の基本量が半端じゃないんだけど(笑)。特に、本。
それで本日は取り敢えず服の整理をするために、プラスティックのケエスが欲しいなと思って、病院に行った後、近所のディスカウントショップに寄ることにした。因みに大荷物になることが予測できるので、バイト明けの同居人を強制連行。

しかしその選択が誤りであったことを、俺は数時間後に思い知らされる。

それはディスカウントショップで何気無く家具を見ていた時のこと。
引越し当時から、共用スペースに置くダイニングセットが欲しいとは思っていたのだが、俺と同居人は基本的な趣味が違うため、なかなか意見が一致せず、経済的な事情もあってずっと見送っていた。けれども
……見つけちゃったんですよ。それを。
パインの黒い無垢材のテーブルと椅子。80[cm]×80[cm]とサイズも手頃で形も可愛い。和風モダニズム的な雰囲気が素敵な、それを。

欲しい。……すっげー、欲しい。

俺の物欲がふつふつと滾る。ああ欲しい欲しい欲しい欲しい欲しいようっ!
でもこんなもの。自室に置いても意味無いし、共用に置きたくても、俺と同居人は基本的に趣味が合わないし、奴が気に入らないだろうから、どうせ今回も却下なんだろうな……
すると、向こうで他の家具を物色していた同居人がこちらに視線を止めた。

Freeze My Love(by GLAY)

同居人「……可愛い。欲しい、欲しいよ」
俺「君と趣味が一致するのは初めてじゃないか?」
同居人「そうか。君も、こいつに心を奪われたか」
俺「80[cm]×80[cm]。今の炬燵机より一回り大きい」
同居人「……でも、置けるな」
俺「置けるよ。って云うか、置く。俺、掃除するよ」
同居人「これなら居間の床に私物も置けないしな」
俺「今はなまじ生活の姿勢が低い分、床に置いちゃうからな(主に俺が)」
同居人「それで、居間も奇麗になるし」
俺「あ。配送来る前に、ワックス掛けようか」
2人「良いことづくめじゃねえか!」

ダイニングセットは水曜日に配送予定。
これを書いている時点で実はまだ掃除してないんよ。間に合うかなあ……

「匣の中の娘」

2002年5月16日
「君は夢と現実の区別がつくのか?」
「生涯夢を見続けていたとしたら、君はそれが夢だと解るのか?」

俺の将来の夢は、脳味噌に電極を突っ込んで脳内の情報をデジタル化し、電脳世界で半永久的に楽しい夢だけを見続けることである。

……匣に入りてえ。

そしたら、永遠に匣の中で夢を見続けちゃうよ。匣の中に拡散して、隅々までぴったり充満して魍魎の匣になっちゃうよ。男が匣の蓋を持ち上げてくれたら、何ともあどけない顔でにつこり笑って「ほう、」と云つて、久保竣公の心を惑わしちゃうよ。気に入らない奴が「もう大丈夫だ。永遠の幸せが」とか言って匣を開けたら、その首に食らいついちゃうよ。

不安のみつしりと充満した部屋の中で、独りそんな妄想に耽る。

既にもう、何が幻想やら現実やら……

特掃最前線

2002年5月15日
バイト先の店舗の、数ヶ月に1度の業者が行う特別清掃の日。
前回の特別清掃の時には、店を閉めるのが遅かったので、業者が入るまでに作業が間に合わなかったと云うミステイク。それなので、今回は業者が来るまでに総員退艦できる様に、タイムテーブルを作成。店を閉める時間も前回より30分早く、設定してみた。
幸い、入店してくる客が少ないので助かっていたが、表の年中無休の看板に反して、「本日は清掃のため閉店致します。ご了承ください」と客に告げなければいけないのは、心が痛む。ってゆーか、「ええっ!?閉まっちゃうんですか?」なんて、あから様に恨めしそうな顔をするのは勘弁してくれよ。別に閉店しなくてはいけないのは、俺のせいじゃないのだが。俺だってこんなことは言いたくないんだぜ。寧ろ俺様の良心に謝れ。本音は、単にいちいち客にアナウンスするのが面倒なだけなんだけど(笑)。
まあ、物分かりの良いお客様方のご協力もあって(前回は業者到着まで駄々を捏ねられて閉口したが)、閉店予定時刻の10分前にはノーゲス状態。急いで作業(店内の片付け)を進めて、定刻ギリギリに何とか終わらせ、業者を迎えることができたのであった。ふう。
通常、業者による特別清掃中は関係者以外は立ち入り禁止となり、例え店のスタッフでも店内に残っていることはできない。それで店の金庫の鍵を次の時間帯責任者に引き継ぐ役目を、店舗の時間帯責任者である、俺かもう1人のスタッフ(スタッフ1)が負うことになる。彼がその役目を買ってくれたので、俺とスタッフ2は帰っても良かったのだが、だからと云ってそこではい、さようならと消えるのは、どうも申し訳無い。そこで、業者到着まで店に残っていたスタッフ3人で、清掃終了時間までお茶でもどうかな、と思って2人に意向を訊いてみた。
俺「時間まで、そこのファミレスでお茶でも如何?」
スタッフ1「……はあ、お茶ですか?」
スタッフ2「えー。お茶よりカラオケが良い。カラオケにしよーよ」
俺「朝っぱらからかあ? 面倒い。お茶で良いよ、なあ?」
スタッフ1「……カラオケが、いいなあ」
……をい。
そんな訳で、朝5時からカラオケに行くことになってしまった(爆)。
2時間後、引継ぎのために戻ったら、お店はぴかぴか。特掃万歳。

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